もちろん、『歯医者なんだから歯を治しにいく場所でしょ?』と、そう考えられるのも無理はないのですが、私たちはロゴマークにもあるように、『オール』を基にこのように考えています。
カヌーを使ってしか海に出られなかった時代、カヌーはまさに生き抜くため、食料確保のための大切なものであった。そしてそれを動かすための『オール』もとても大切なものでした。折れたり無くなったりすることは致命的で、常に最良の状態にしておくことが命を繋ぐ手段でした。我々にとっての『歯』も、この『オール』と同じです。常に最高の状態に保ち、傷んだときには適切な処置をすることで、いつまでも快適で健やかな日々を送って頂きたい。
そして私たちスタッフも、皆さまの生活に寄り添いながら、皆さまの人生に無くてはならない『オール』のような存在でありたい。そんな想いから、当院のシンボルとして『オール』を掲げております。それがロゴマークや待合にも反映されているのです。少しでも皆さまにとっての『オール』のような存在になり、人生という船出の中で少しでも笑顔が増えるようなサポートをしていきたいと考えています。
という医院コンセプトがあります。そのため、このような形で皆さまと関わっていけたら嬉しいと私たちは考えております。
歯を治すだけでは、皆さまの根本的な悩みを解決できないことが多いと思います。虫歯や歯周病はあくまで表面的な問題でしかないことが多いのです。
なぜそのような病気になってしまったのか、なぜこんな風に悩まないといけないのか、どうすれば繰り返さなくて済むのか、この病気は完全に治癒するものなのか、ずっと経過をおっていかないといけない病気なのかといったことをしっかり見ないと根本的には解決せず、何度も繰り返し悩み、苦しむことになります。私たちは皆さんにそういう人生を歩んでほしくないのです。
歯は口だけの問題ではありません。歯が欠けるだけで見た目が大きく変わってしまい、人前で笑えなくなったりもします。写真で歯を見せて笑えないことって、けっこう辛いものです。
また、痛みが続いて大事な仕事でミスをしてしまったり、受験やテストの場で集中できなかったりすることもあるでしょう。歯が無くなったり、グラグラ動いたりすると、食事もままならなくなり、栄養も偏りが出たりして、健康面にも大きく影響します。お口の中に残っている歯の本数が認知症の進行にも関係しているとも言われています。
歯医者としては、歯を治すだけでいいのかもしれません。でも、私たちはもっと根本にある不安を取り除き、同じような悩みを抱えなくて済むようにして、皆さんの人生により笑顔があふれるようなお手伝いをしたいのです。
そのために、皆さんのことをより深く知りたいし、理解したいと思っています。ただ、単に『歯』だけのお付き合いではなく、皆さんの人生の中の大切なピースになれるような歯科医院でありたいと思っているのです。
さらに、私たちは歯科医院に行けなくて困った方々の力にもなりたいと考えています。
元々、当院に通ってくれていた方はもちろん、通院しているかかりつけの歯科医院はあったが身体が悪くなるなどして通えなくなったために好きなものを食べることを諦めているという方、入れ歯が合わなくて困っているが施設に入所してしまったことで通院できなくなり、ミキサーでドロドロになったおかずやお粥などの食事で我慢しているという方、お父様やお母様を歯科医院に連れていきたいが家族だけでは連れていくこともできずにご両親の歯科治療を諦めている方など、高齢化により様々な事情で歯科医院に行けなくなり、悩まれている方も多くなってきています。
そういった方々に対しても、私たちは訪問診療もしていますので、できる限り力になりたいと考えています。ゆりかごから墓場まで、皆さんの人生において一生涯のお付き合いをさせて頂き、笑顔が増えるようにサポートをする体制を整えているのです。
食べることは生きていく上での喜びや幸せにも繋がりますが、健康という部分で皆さんの元気にも繋がります。私たちは皆さんにとっての『笑顔と元気のサポーター』として、関わり続けていきたいのです。
そういったことを実現するためには、皆さんのことをより深く理解していないといけません。そこで、当院では治療に関することはもちろん、皆さんとの日常会話の部分にも重きを置いています。治療計画や方針を決めるために、皆さんの生活背景などを理解する必要があり、それを実行するためにはコミュニケーションが必須だからです。そのため、予約も1時間という時間にさせてもらっています。何気ない会話の中に、本当の想いというものが隠れていることも多いです。ですので、少しでも皆さんのことを教えて頂きたいと思っています。
皆さんの人生に、笑顔が少しでも増えるように、私たちはサポートしていくための努力は惜しみません。皆さんの人生の大事なピースとなるような歯科医院として、関わっていけたら嬉しいです。