神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今日は、子供の歯磨きでフロスまで必要なの?みんないつから始めるの?子供にフロスをする時、使い方ってどんな風にしたらいいの?
そんな疑問にお答えします。
毎日のお子さんの歯磨き、大変ですよね。
夜寝る前は、重点的にしたほうがいいけれど、眠たい時は、特にグズグズしたりもしますよね。中々口を開けないことだってあります。
そんな中、歯ブラシと一緒にデンタルフロスまで使っている人は、0才〜12才のお子さんお持ちの方全体の2割程しかいないそうです。
私も、フロスは歯の間に刺さる訳だから、子供は嫌がるだろうし無理・・・と思っていました。
でも、子供の歯は柔らかく、虫歯になりやすい環境にあります。
甘いオヤツを食べ始めたお子さんであれば、尚更です。
歯ブラシしか使わないと歯垢は6割ほどしか除去できません。
ところが、歯ブラシとデンタルフロスを使うと9割近い歯垢を取り除けるといわれているそうです。
子供は6才前後で永久歯が生えてきます。
乳歯だけの時は、歯と歯の間に隙間ができていますが、永久歯に生え変わってくると歯と歯の隙間がつまってきます。
隙間があるうちは歯ブラシだけでも汚れを落とすことはできます。
でも、隙間がなくなってきたら歯ブラシの毛先は届かなくなるので、デンタルフロスを使って隙間の歯垢を取らないと虫歯の原因になります。
よく、デンタルフロスを使うと「すきっ歯」になるのでは?と心配する人もいますね。
デンタルフロスで隙間が開くことはないので全く心配ありません。
子供でも積極的に使ったほうがいいのです。
では、子供にデンタルフロスはいつから始めるのがいいのでしょうか?
1才半前後を目途に、前歯の犬歯と子供にとって最初の奥歯である「第一乳臼歯」が生えてきます。
第一乳臼歯が生えたばかりのころは、歯ブラシケアだけでも大丈夫です。
乳歯の中で一番奥に生える歯の、「第二乳臼歯」は2才半ごろに生えてきます。
これが左右揃った状態になると、乳歯はひとまず生え揃った状態となります。
第二乳臼歯が生えてくると、第一乳臼歯との間に歯垢や食べかすが溜まりやすくなります。
なので、デンタルフロスは2才半〜3才頃から始めると良いですね。
ただ、前歯は虫歯になりやすい歯の一つでもあります。
このことも考えると、前歯だけでもフロスをしたほうが安心です。
普段の食事が幼児食から通常食に移行していたら、デンタルフロスをしてもいいと思います。
回数は1日1回で十分です。
特に夜がいいと思いますが、歯磨きの後にフロスもするように心掛けましょう。
子供は、歯磨きに恐怖心を抱く子も少なくありません。
デンタルフロスも同じで、歯磨き嫌いにならない為にも子供にあまり負担をかけないよう使いたいものです。
気を付けたいことをまとめました。
①子ども用のデンタルフロスを選ぶ
大人向けのデンタルフロスだとサイズが大きいので、子どもの口には大きすぎます。
子ども用のサイズのものを選ぶのが良いですね。
前歯に使いやすい「F字型」と、奥歯に使いやすい「Y字型」があります。
使い分けてもいいかもしれません。
②フロスの力加減は優しく
子どもの歯肉は柔らかいので、デンタルフロスの糸が深く入り込んで傷つけてしまうこともあります。
力加減には十分に注意しましょう。
痛いと、子供はデンタルフロスをすぐ嫌がるようになります。
無理をしすぎず、嫌がるときは前歯や奥歯だけにしておくなど、臨機応変に変えてみても大丈夫です。
③フロスを挿入するときは斜めに入れる
フロスを歯間にまっすぐ入れると歯茎に刺さって傷付けることがあります。
歯茎に沿うように斜めにゆっくり入れると痛くないです。
中まで入ったら、上下に動かし、隣り合った歯の両方の面を磨きましょう。
子供も親もストレスにならない程度にフロスの習慣、続けていけたらいいですね!