タイトル:野菜を食べていますか?②
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
前回に引き続き野菜を食べる必要についてのお話です。
ここで、野菜に含まれている主な栄養素の種類とその働きを順番にみていきましょう。
①ビタミンC
ビタミンCは聞いたこともあるみなさん身近なものですね。コラーゲンの合成にかかわり、皮膚や骨の形態を維持したり、からだを酸化ストレスから守るといったような「抗酸化作用」を持ちます。
②β-カロテン
これは主に緑黄色野菜に含まれ、体内でビタミンAに変換されて利用されます。
これは視覚・味覚・免疫機能の維持などのはたらきを持ちます。
③葉酸
葉酸は主に緑葉野菜に多く、DNAの合成など、細胞分裂にかかわる働きを持っています。
④カリウム
カリウムは体内の水分・ミネラルバランスの調整のほか、様々な働きを持っています。
現代日本人がとりすぎているナトリウムを排出するのにも必要なミネラルです。
⑤食物繊維
食物繊維は必須栄養素ではありませんが、様々な調査報告から、十分な量の摂取で心筋梗塞、脳卒中、循環器疾患、糖尿病などにかかりにくくなることが知られています。
どうやら今のところサプリに含まれる栄養素が食品と同じように働くかはわかっていないようです。
これらの栄養素の補給、という観点で見ればサプリメントでも摂取自体は可能です。
しかし、食品由来の栄養素とサプリメントのように抽出・濃縮された栄養素では、必ずしも同じ働きをするとは言い切れないようです。
では野菜を食べることによるメリットとはなんでしょうか?
わかりやすい栄養素の摂取以外にも、野菜を食べることによるメリットはあるのでしょうか?
野菜の特徴のひとつに、食べる量に対して低エネルギー(カロリー)な食品で、咀嚼が必要な食品である、ということがあげられます。
そのため、食事の中で野菜を食べることによって、摂取カロリーを抑えつつ満腹感を得やすくなります。
肥満や生活習慣病が問題となっている現代では、ビタミンやミネラルの摂取源であると同時に、「摂取エネルギー(カロリー)を低く抑える」という効果もかなり大きな意味を持ちます。
野菜を食べることによる「摂取エネルギー(カロリー)を抑える」という働きはサプリメントだけでは得ることができません。
体重のコントロールや生活習慣病の予防の観点から考えると、野菜不足は野菜を食べることでしか解消できないといえそうです。
続く。