神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
1日1杯なら、お酒は毎日飲んでも問題ないのでしょうか?
お酒は、適正飲酒量を食事しながら飲むとよい効果も期待できます。ただし、適正量は個人差があるため注意があるため注意が必要です。
「酒は百薬の長」という言葉をみなさんご存知でしょうか。この言葉の起源は、中国で約2千年前に酒、塩、鉄を国の専売とする政策が行われ、その際に「税金を多く集めるためのキャッチフレーズ」として作られた記録が残っているそうでぅ。日本では、「徒然草」の一節に「酒は百薬の長というけれど、多くの病が酒より生じている」というように、デメリットとして記録されています。つまり、いずれも医療からの言葉ではありまぜん。さらにWHOでは、「アルコールの有害な使用は、全ての死の3.8%を占める」ことから「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」というものがあるほど、アルコールの適正量での摂取を訴えています。
アルコールの代謝能力は人それぞれで個人差があり、適正量は性別や体重、生活環境などによっても異なりますが、純アルコール量20〜25g程度と考えられています。お酒はその種類により、含まれるアルコール濃度や純アルコール量が異なることを知っておきましょう。日本酒では1合程度、ビールでは中瓶1本(500ml)程度が適正量です。1日の飲酒量は、この「ほろ酔い気分」になるくらいの量にとどめることが重要です。
適正量の飲酒は、楽しい気分や食欲を増大させ、緊張感やストレスを緩和します。また、適正量の飲酒の習慣がある人は、お酒をまったく飲まない人や大量に飲む人に比べて、死亡率も低くなるとされています。少量の食前酒は、胃液の分泌を促します。しかし、空腹時に多量に飲むと、胃腸を強く刺激し、粘膜を荒らすうえに、アルコールは吸収されやすく、急激に血中アルコール濃度が上昇することでさまざまな障害が起こりやすくなってしまいます。したがって、飲酒をする際は、タンパク質や脂質含む食品を一緒にとり、胃腸障害などを予防することが重要です。
一方では、少量飲酒の習慣が腹部内臓への脂肪沈着やインスリン抵抗性、高血圧、発ガン、脳への影響などの原因となるともされています。飲酒は、量や飲み方によっては「薬にも毒にもなる」ということを理解した上で、楽しむのがよいでしょう。