神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
舌小帯短縮症が重度である赤ちゃんは、舌を上手に使えないために「ミルクや母乳を飲むことができないこともあります。上手に飲めない状況が続くと、発育にも影響が出てきますので、早めに小児科を受診し、舌小帯を切除するなどの適切な治療を受ける必要があります。
また、食事や会話などをしていないときは、舌は口内では上あごに接するように控えていることが多いです。ですが、舌小帯が短すぎると、上あごに舌が届かず、習慣的に下の前歯を舌で押してしまうことになります。常に下の前歯を押すことで骨格が変わり、下の前歯が上の前歯を覆うように重なる「受け口」になってしまうこともあるのです。
舌が上あごに届かないことで、「歯並びが悪くなる」こともあります。常に舌が下の前歯だけを押して上の前歯を押さないと、上あごが適切な幅に広がりません。適切な幅に広がらないと、永久歯がすべて歯列に収まらなくなってしまい、結局は歯並び(特に上の歯の歯並び)が悪くなってしまうのです。
精神的な影響があることもあります。
滑舌の悪さや発音の悪さを他人に指摘されることで、子供が人前で話したがらないようになってしまうことがあるかもしれません。自分の意見を言うことを恐れたり、内向的になったりすることもあるでしょう。
また、歯並びの悪さが顕著になることでも、子供が人前で口を開けて話をすることを嫌がるようになることがあります。受け口であることをからかわれて、人と付き合うことが億劫になることもあります。自分自身に自信を持って生活していくためにも、発音の悪さや滑舌の悪さ、歯並びなどを早めに治してあげるようにしたいものです。
もちろん、発音の悪さや歯並びの悪さの原因が、舌小帯以外にあることもあります。歯科医師の診察を受け、どこに問題があるのか、また、必要な治療やトレーニングはなにかを尋ねてみるようにしてください。
日常生活に問題がない場合は、特に治療は必要ありません。あまりにも発音が聞きづらい場合や食事がしにくい場合等、日常生活に多くの不便を抱えるときは、歯科医師に相談し、適切なトレーニングや手術を受けるようにしましょう。
もちろん、お子様の状態も同じです。特に問題がないように見えるときは診察を受ける必要はありませんが、あまりにも発音が悪いときや食事やミルクが飲みにくそうなとき、歯並びに影響が出そうなとき、「中度」や「重度」にあてはまるときは歯科医師に相談してみることが勧められます。