神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
お口の健康は、体の健康と密接に関連しています。
今日は、具体的にお口の健康と体の健康の関係をご紹介したいと思います。
【脳梗塞】
お口の中にいる歯周病菌が歯ぐきのブヨブヨしたところから侵入し、血管を通して脳までたどりつきます。そうすると、歯周病菌は脳血管の内側に徐々にこびりつき、脳梗塞を起こすリスクを高めてしまいます。
【認知症】
アルツハイマー型認知症の特徴として、大脳の後半部(側頭葉、頭頂葉、後頭葉)の萎縮があげられます。まず、脳の側頭葉の短期記憶をつかさどる『海馬』の脳神経細胞が減るところからはじまります。噛むことにより、海馬が刺激され認知症予防に繋がると言われています。また、アルツハイマー型認知症で亡くなられた方の脳から歯周病菌のP.ジンジバリスの内毒素であるLPSが高頻度に検出されるており、歯周病との関連性が徐々に分かってきています。 噛み合わせと歯周病というお口の健康に関することが認知症と密接な関わりを持っているのです。
【誤嚥性肺炎】
細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。日本人の死亡原因の第4位は肺炎で、高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。 誤嚥性肺炎は「口の中の細菌が増えること」「舌やその周辺の筋力が衰えること」「細菌に対する体の免疫力が低下すること」の3つの要因によって起こります。口腔内を清潔に保つケアと口の周りの筋力を保てように噛める口を維持することが重要です。
【心筋梗塞】
お口の中にいる歯周病菌が歯ぐきのブヨブヨしたところから侵入し、血管を通して心臓までたどりつきます。そうすると、歯周病菌は心臓の血管の内側に徐々にこびりつき、心筋梗塞を起こすリスクを高めてしまいます。
【高血圧】
高血圧の薬の副作用のひとつに「歯肉増殖」があります。
歯肉がモコモコと腫れてしまう症状で発現率は10~20%です。 歯の汚れ「プラーク」が誘引になったり「増殖した歯肉」のポケットが「プラークの住処」になってしまい歯周病を進行させます。
治療としては軽度~中程度であれば「歯科衛生士による歯石とポケット内のプラークのクリーニング」「適切な歯ブラシの当て方の指導」「内科医に服用薬変更の相談」で症状を抑える事ができます。
【糖尿病】
歯周病の歯ぐきの細胞内で生み出されるTNF-αといわれるサイトカインは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを邪魔し、血糖コントロールを難しくし、糖尿病のリスクを高めます。 一方で、糖尿病の人は、正常な人に比べて白血球の数が少ないため、体の免疫機能が低下して感染しやすく、また糖が必要な細菌は血中の糖の濃度が高いため増殖しやすい状況です。唾液の分泌量も少ないため、お口の中の環境も歯周病が進行しやすい状況になります。
【早産・低体重児出産】
歯周病の妊婦は、歯周病ではない妊婦よりも、およそ5倍も早産になりやすいとの報告があります。
歯周病にかかると出されるサイトカイン(情報伝達物質)は、妊婦の場合は子宮の筋肉を収縮させる合図でもあり、陣痛促進剤としても使われるものです。このサイトカインは血液中に入りその濃度が高まってくると、体が間違えて子宮の筋肉を収縮させてしまい、赤ちゃんが完全に発達し切れていない状態(正期産以前・37週未満での切迫早産)で生まれてしまいます。
妊婦の場合、歯周病の治療で切迫早産のリスクは減らすことができます。妊娠がわかったら、検診をまず受けるようにしてください。
【体のバランス】
『噛み合わせ』が自分に合っていないと、様々な障害が体に生じます。頭痛、肩こり、腰痛はもちろんのこと、体が歪む事によって色々なところに余計なストレスがたまり、筋肉のこりや、血管や神経の圧迫が引きおこされます。噛むたびに頭がゆらされてしまう状態の人もいるのです。
健康はお口の中から始めましょう!そのためにも定期検診が大事です。最近行けてないなという方はロコクリにいらしてくださいね!