神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
自分の口臭について、心配になった経験はありませんか?特に他人の口臭が気になった後などは、「もしかしたら私も……」なんて思うものです。そんな口臭についてお話したいと思います。
自分の口臭を悩む前に知っておきたいのは、人は誰でも呼吸をすれば、多少の匂いのする空気を吐き出すのが、当たり前だということです。
どんな生物でも、体内に吸い込んだ空気を、澄み切った状態で吐き出すことなど出来ません。外の空気を取り込み、体内の不要なものを吐き出すのが普通なのです。
また実際はさほど口臭がしないのに、自分の口臭が他人に不快感を与えてしまうと感じることを「自臭症」と呼びます。女性が男性の10倍多いといわれています。自分で「口臭が気になる」のと、実際に「口臭がする」のは、大きな違いがあります。
口臭の原因は、大きく分けて3つに分かれると考えられます。
①食べ物や飲み物などが原因の場合
皆さんもよく体験することが多いアルコールやにんにくなどは、消化吸収された後でも血液中に溶け出すために、肺から空気に溶け込んで口臭の原因となります。
②口の中に原因がある場合
口の中には数多くの細菌が存在するため、この細菌の働きによって臭いの成分が発生します。虫歯や歯茎の炎症があり出血や膿などが出ている場合も口臭の原因となります。
③全身状態に原因がある場合
糖尿病や肝臓などの疾患や、空気が入り込む鼻や肺、胃などの疾患の影響でも口臭の原因となることがあります。
実は口臭の強弱に密接に関係しているものがあります。それが「唾液」です。唾液が多いと口臭を抑える効果が高まります。日常生活で緊張して口の中が乾いたりする場面では口臭が強くなります。また寝ている間も唾液の分泌が減少するため、朝起きたとき口臭を感じやすくなります。簡単に出来てすぐに効果のある口臭予防法をご紹介します。
まずは歯を磨くこと。
単純ですが歯を磨くことで、短時間に口の中の汚れをや細菌を減少させることができます。さらに他の方法と合わせることでさらに口臭を抑制する効果が高まります。歯磨き後のリンスなども効果的です。
そして、ガムなどを利用すること。
ガムを噛むと自然に唾液の分泌が促されるため、口臭予防に即効性が期待できます。最近ではキシリトール配合で、虫歯予防効果も期待でき気軽に購入できます。
あとは、水分をこまめに補給すること。
口の中が乾いた状態では、口臭が強くなりやすいので、お茶や水などの水分補給をまめに行い、口の中が唾液などの潤いのある状態を、意識的に作ることで口臭を抑制します。
口臭を意識する場面では、緊張で口の中が乾いてしまうこともしばしば……。早めの水分補給や、ガムなどを利用して唾液を味方に潤いを取り戻しておきましょう。
予防しつつ、気持ちよく過ごせたらいいですね!!