こんにちは(^ ^)
岡本歯科ロコクリニック院長のしんや先生こと、池澤慎哉です!
今日は、岡本歯科ロコクリニックが妊婦の皆さんに知っておいてほしいことについて、簡単にお話ししたいと思います。
皆さんもご存知の通り、男女の差というもので大きいのが妊娠と出産です。したいかどうかは別として、男性はしたくても妊娠できません。
ですので、女性特有の変化がお口の中にも影響をしてきます。『妊娠性歯周炎』という女性にしか起きない歯周病(歯槽膿漏)まであるのです!
女性は男性と違って、ホルモンバランスが大きく変化します。
もちろん毎月の生理でも変化するのですが、特に大きく変化する時期が3つあります。
①思春期
②妊娠
③閉経
これら3つです。このときは、特に身体の中でのホルモンバランスが大きく変わるために、いろんなことが起こるようです。
今回はマタニティの話なので、妊娠のときにのみ焦点を当てます!
最も注意しないといけないのは、『歯周病の悪化』です。ホルモンバランスの変化による影響で、普段よりも炎症が起きやすくなるのです。妊娠してないときはなんとも無かったのに、急に歯茎が腫れたりすることがあります。
歯茎の病気は痛くないので、そんなに心配にならないことが多いと思われがちなのですが、そんなことはありません。急性炎症を起こすと、抗生物質などの薬を飲んで症状を改善させないといけない場合もあります。
しかし、妊娠しているときは、当然ですが薬は飲みたくないですよね?しかも成分の量も大人の分量が全身の血液中を回るため、お腹の赤ちゃんにも影響しかねません。
薬は出来るだけ避けたいと思うのが、お母さんの心境だと思います。
そうならないようにするためには、まず普段よりも炎症が起きやすいということを認識すること、そして定期的なクリーニングをすることが大切だと思います。
また、『虫歯』に関してもリスクは上がります。
これはホルモンバランスの影響ではなくて、『悪阻(つわり)』の影響で起こることが多いです。
悪阻があると歯が磨きにくくなることもあると思います。普段なら、キッチリ奥まで磨けるのに磨けなくなったということもあるでしょう。そういう磨き残しなどが原因で虫歯のリスクが上がってしまうことがあります。
そして、悪阻によって吐くことが増えた方は胃液が口の中にくるため、お口の中が酸性に傾きます。
そうなると、虫歯のばい菌が悪さをしなくても、表面が溶けてしまいます。それによって、虫歯が進むこともあるのです。
このように、『歯周病』、『虫歯』ともにリスクが上がるんだと知っておくことが、まず大切になります。知ってれば、防ごうとするし、実際に防げますからね(^ ^)
そして、もう一つ知っておいて欲しいことがあります。
それは、歯周病のような歯茎の炎症を放置すると、『早産による低体重児出産』のリスクも上がるということです。
これも知っておけば、防げます。気になる方は、是非、歯医者さんで相談されてみてはいかがでしょうか?
最後に一言だけ、『マイナス1歳からの虫歯予防』というものに、僕は取り組んでいます。お腹の中にいるときから、赤ちゃんの虫歯予防は出来るんですよ(^ ^)
この話は、また別の機会にさせて頂きますね!