神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
前回に引き続き、生きていくうえでとても大切な咀嚼(そしゃく)。そして「よく噛んで食べる」健康効果を見直してみてほしいお話の続きです。
咀嚼回数が減ったことにより、現代人のあごは昔の人に比べ、小さくほっそりしてしまいました。その影響で、最近の発育期の子どもたちは、永久歯が生えるスペースが不足し、歯並びが悪くなったり、咬合異常(こうごういじょう:噛み合わせが安定しないこと)になりがちです。さらに大人になって第三大臼歯(親知らず)の生え方の異常により、抜歯せざるをえなくなる場合もあります。
そうならないためにも、強く、しっかりしたあごをつくる必要があります。離乳食の頃から歯の発育にあわせた、よく噛んで味わうことのできるメニューを考え、また、加熱時間を加減して適度な歯ごたえを残すようにします。さらに、しっかり噛むことができる丈夫な歯をつくるために、カルシウムやたんぱく質を充分にとることを心がけましょう。
もちろんよく噛むことが大切なのは、お年寄りも同じです。自分の口に合う義歯(入れ歯)の装着により、よく噛む食事をすることが、認知症、いわゆるボケを防ぐといわれています。前回お話した①から⑥の効果を考えると、なるほどとうなずけますね。逆に合わなくなった義歯を使っていると咀嚼機能を低下させますから、認知症患者の場合、その状態の悪化がみられるといったこともあります。
全身の健康維持に、噛むことは大きな関わりがあります。入れ歯が合わなくなってきたなと感じたら、早急にロコクリに相談してくださいね。合わない入れ歯を使いつづけることは、お口にも体にもいいことではありません。
このように、噛むという作業は、健康のためにとても大切ですが、そのためにも丈夫な歯をもつことは不可欠なことです。
健康な歯が、健康な身体をつくります。常に口腔ケアをご自身でどうか心がけてくいただきたいです。また、噛みごたえのあるものをよく噛んで食べる、ゆったりと時間をかけて食事をするということを実践していきましょう。ひとくち食べ物を口に入れたら、30回から50回噛むのが理想的です。色んなものを好き嫌いなく、バランスよく食べることも忘れずに!そしてもちろん、しっかり噛んで食べた後は、食後の歯磨きもしっかりしましょうね♪
お口から健康になりましょう!