歯の豆知識

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
虫歯の原因としてはいくつかの要素が考えられるのですが、歯の形態や歯磨きの具合など様々な要素が絡み合った結果、虫歯というものは出来てしまいます。
今回は虫歯の原因となる要素の中でも『虫歯になりやすいお口の環境』について簡単にお話ししたいと思います。
しっかり歯磨きしてるのに虫歯になっちゃう!という方はひょっとするとお口の中が虫歯になりやすい環境になってしまっているのかもしれません。
酸性とかアルカリ性、Ph(ペーハー)という言葉を理科の授業で聞いた事があるのではないでしょうか?なんとなく『塩酸がかかると皮膚がただれる』とか『アルカリ還元水は体に良い』くらいのイメージをもっていただけると十分です。
Phというのは数字であらわされ、1~6が酸性、7が中性、8~14がアルカリ性となります。
通常お口の中というのはPh6.7くらいの弱酸性で保たれています。これがPh5.5~5.7よりも酸性に傾くと歯が溶け始めてしまう。つまり虫歯になってしまうのです。子供の歯だと6.2くらいで溶け始めるといわれています。
ミュータンス菌をはじめとした虫歯の原因菌は、食べ物の中の糖分を餌にすることで酸を生成し、お口の中を酸性に傾けてしまうのです。この酸性に傾いた状態が続くと、歯が溶け始め虫歯になってしまうのです。
糖分を摂取することで、お口の中は一気に酸性状態に傾きます。酸性に傾いたお口の中はゆっくりと時間をかけて元の状態にもどっていきます。この戻っていってる最中にまた糖分を摂取してしまうと、またお口の中は強い酸性状態になってしまいます。これを繰り返してしまうと、お口の中が常に酸性状態で保たれてしまい、虫歯になりやすい環境となります。
お話したようにお口の中が酸性であると、虫歯になりやすくなってしまいます。
ではお口をなるべく酸性にしないためにはどうすればよいのでしょうか?
極端な事をいってしまえば、最近の餌になる糖分を一切取らなければ、環境は良くなり虫歯になるリスクはぐっと下がります。しかし糖分は甘いお菓子だけではなく、お米など普段の食事にも含まれているため、糖分をまったく取らないというのは現実的ではありません。
ではどうすればよいのでしょうか?
①よく噛んで食べる
良く噛んで食べる事で唾液がたくさん出ます。その結果『細菌の餌となる食べ物を洗い流す』『唾液の緩衝作用により、殺菌保護作用が期待できる』といった良い効果が起こります。
②食事・おやつの後はうがいをする
お口の中に食べ物が入った後は、しっかりとうがいをすることでお口の中がきれいになり、環境が酸性に傾くのを防いでくれます。
③食事のタイミングに気を付ける
食事のタイミングも非常に重要です。同じ量を食べる場合でも、少しの量をダラダラと長い時間食べてしまうことはお口にとってとてもよくない事です。食べる時は時間を決めて、食事と食事の間はしっかり時間を空けることが大切です。特に意識しないで飲んでしまうジュース等は特にお口を酸性に傾け続ける原因になってしまってることが多いので注意が必要です。
簡単にではありますが、お口の中の環境についてご説明させて頂きましたがいかがだったでしょうか?
虫歯になってしまうとどうしても削ったり詰めたりといった治療が必要になってしまいます。そういった歯を少なくし、いつまでも健康的な歯でいられるように私たちはお手伝いしていきたいと思っています。
気になる事や、分からない事などがありましたら、いつでもロコクリにご相談ください!

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