神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
歯ぎしりをしている方はいらっしゃいませんか?
日本人の2割弱がしていると言われている歯ぎしり。(実際はもっと多いと思いますが)
寝ている時なので、なかなか自覚がない方もいると思います。
しかし、歯ぎしりがあると、何かしらお口の中や全身に様々な症状が出ることがあります。
• 歯への影響
歯がすり減る、歯が痛くなる、歯がしみる(知覚過敏)、歯が割れる、詰め物や被せ物がよく外れる など
• 歯周組織への影響
歯茎が下がる、歯周病が進行しやすくなる、歯がグラグラしてくる など
• お口の中への影響
口内炎ができやすい、舌がヒリヒリする、舌や頬を噛みやすい など
• 顎関節への影響
顎を開ける時にカクカクと音がする、顎を開ける時に痛い、顎が開かなくなる など
• 全身への影響
頭痛、肩こり、腰痛、体のゆがみ など
など、お口の中だけだはなく、全身にまで色々な悪影響を与える原因になります。
また、自覚や症状がなくても、
• 周りの方から指摘をされることがある
• 朝起きると顎がだるい
• 日中も噛みしめる癖がある
• 歯がボロボロになる夢を見る
ことなどがあると、歯ぎしりをしている可能性があります。
夜間の歯ぎしりは、歯にも歯周組織にも、顎関節にも、全身にも良くないため、止めることが望ましいです。
しかし、歯ぎしり自体を治すことはできません。
そのため、歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード )を装着することで、顎関節を安定させ、歯や歯周組織、咀嚼筋に過度な負担がかからないようにします。
マウスピース(ナイトガード )とは、よく見かけるアメフトや格闘技で使用するシリコン製のマウスピースとは違い、歯ぎしりの力に耐えうるため歯科用のプラスチックでできたものになります。
作製時にも、きちんと歯型や噛み合わせの記録をとり、その方にあったマウスピース(ナイトガード )を作製します。
シリコン製のものとは違って、プラスチックを削ったり、足したりして、細かい噛み合わせの調整を行うことができます。
本来、顎の関節がリラックスできている状態だと、上と下の歯は2mmくらい離れていなければいけません。(安静空隙という)
そのことにより顎関節や歯に余計な力がかからないようになっています。
マウスピース(ナイトガード )をつけていても、歯ぎしりは続くと思いますが、厚みが2mmくらいあり、それ以上噛みこめないため、顎関節に負担をかけることは少なくなります。
また、噛む力は、顎を閉じて上と下の歯がしっかりと噛んだ状態が一番力がかかるため、少し顎が開いた状態だと、噛む力も軽減することができます。
しかし、マウスピース(ナイトガード )は取れないように歯を覆ったり、強度を持たせるために厚みがあるため、人によって寝苦しく、慣れるまで時間がかかる方もいます。
唇を閉じにくく、お口の中の乾燥が気になる方もいらっしゃいます。
中には、どうしても寝れないから付けることができないという方もいます。
また、マウスピース(ナイトガード )は3年くらいは持つことが多いですが、噛む力によっては1年も経たないうちにすり減って穴が開いたり、割れたりすることがあります。
その場合、新しく作るため費用がかかってしまいますが、硬い素材がそれだけすぐにダメになるくらいの力がかかっていることになりますので、歯やお口の中の健康を保つための自己投資にはなりますが、定期的に作られることをお勧めします。
むし歯や歯周病などの細菌感染による炎症と違い、歯ぎしりをしていると力による炎症が症じ、お口の中や全身に様々な症状を引き起こします。
歯に穴が開いて痛い、歯茎が腫れたり歯がグラグラするといった、目に見えた症状は出ませんが、力のコントロールは、お口の状態を健康に保つためにとても大切です。
歯が痛くて噛めない、歯が割れる、顎が開きにくいなどの大きな症状が出る前に、歯ぎしりのある方は、マウスピース(ナイトガード )を付けるようにしましょう。