歯根破折のお話 ②

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
引き続き歯を失う原因として多い歯根破折についてお話ししたいと思います。
歯根破折の治療法はどんなものでしょうか。
歯根破折の治療法はヒビの入り具合によって変わってきます。
1.破折が浅い位置で止まっていればかぶせる治療
破折線が比較的浅い位置で止まっていて、神経が残っている場合には神経を取る処置をした後にかぶせて歯を保存する方向で様子を見ます。
2.真っ二つに割れていれば原則抜歯
歯根の深い位置で割れている場合には、ほとんどの場合抜歯となります。
抜歯を避けるための治療法はあるのでしょうか?
基本的に深い位置で割れてしまった歯は抜歯となることがほとんどです。しかし、ケースによっては接着治療や矯正治療を用いて極力歯を抜かない場合もあります。
1.内側から接着剤で修復
口腔内接着法と呼ばれる方法で、内側だけのヒビに限られた初期の破折に対して行われます。ヒビの部分を削り、強力な接着剤で修復します。
2.一度抜いて接着剤でくっつけて戻す
真っ二つに割れている場合で歯がもろく弱っていない場合には、口腔外接着再植法と呼ばれる、一度歯を抜いて強力な接着剤で接着し、抜いた歯をまた元に戻して固定する治療が行われる場合があります。
3.ヒビの下縁まで矯正力で歯を引っ張り上げる
ヒビの位置が比較的浅い場合、エクストルージョンと呼ばれる方法で歯を矯正力で引っ張り出してヒビのラインを歯茎の上まで出し、ヒビを取り除いた後、被せ物をします。これにより感染を防ぐことができます。
歯根破折の予防法についてもお話します。
歯ぎしり・食いしばり対策
・日中に食いしばる癖がある場合はやめる
・スポーツなどで食いしばってしまう場合にはスポーツ用マウスピースを着用する
・夜間の歯ぎしりにはナイトガード(マウスピース)を着用する
虫歯予防
・神経を抜くことにならぬよう、虫歯がひどくなる前に歯医者に行く
・定期検診を受け、虫歯予防に努める
食事中の注意
・硬いものをガリガリ噛むことは極力控える
・神経を抜いた歯、インプラントの部分では力を入れすぎない
神経を取った後の治療
・硬い金属の土台を避ける
・被せて治す
歯はもともと丈夫なものですが、過剰な力がかかりすぎるとやはり壊れてしまうものです。歯の破折は中年以降から徐々に増えてきます。それまでの力の蓄積が発現してくるのでしょう。「自分の歯は丈夫だから」と過信して毎日硬いものを噛む習慣がある人は要注意です。歯に力がかかっている自覚のある人は歯科医師と相談し、予防対策をしましょう。気になられた方はロコクリにお気軽にご相談くださいね!

 

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