エナメル質形成不全って知っていますか? ①

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさん、エナメル質形成不全というのをご存じでしょうか?お子さんの生えたばかりの歯が変色していたり、不自然なくぼみがある場合、その歯はエナメル質形成不全という歯の異常の可能性があります。このエナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、歯科の現場でもよく目にします。エナメル質形成不全の歯は正常な歯に比べてデリケートで虫歯になりやすい弱点がありますが、エナメル質形成不全の特徴とケアの方法を知っておくことで歯を悪くしないようにすることも十分可能です。ぜひみなさんもこの機会に一緒にエナメル質形成不全についての知識を身につけていきましょう。
まず、エナメル質形成不全とはなんなのでしょうか。
エナメル質形成不全とは、歯の一番外側のエナメル質と呼ばれる層が何らかの原因できちんと作られなかった状態のことをいいます。永久歯では全体の10%ほどで起こるとされており、乳歯でも起こることがあります。体の中でも最も硬いエナメル質が不完全な状態であるため、虫歯になりやすく、進行しやすい特徴があります。
エナメル質形成不全の見た目の特徴はどんなものがあるのでしょうか。
・歯に濃く白くなっている部分がある
・歯に黄色い部分や茶色い部分がある
・歯にくぼみがある
・歯の表面がでこぼこしている
・歯が黄色っぽく小さくて、歯と歯の間に隙間がある
次に、エナメル質形成不全の原因について考えていきましょう。
①全身状態に起因するもの
エナメル質が形成される時期に何か全身的な障害が起こると、エナメル質形成が阻害されることがあり、主に次のような障害がその原因となります。全身状態が原因の場合には複数の歯に左右対称にエナメル質形成不全が現れてきます。
・栄養障害

歯の成分であるカルシウムやリン酸の不足やビタミン不足、とくにビタミンD欠乏症の人にはエナメル質に形成障害が起こることがあります。
・発疹性の病気、熱性の病気

特に生後1年ぐらいの時期に発疹性の病気や熱性の病気にかかると、エナメル質の元になるエナメル芽細胞が影響を受けてエナメル質の形成が阻害されることがあるとされています。
・過度のフッ素摂取

高濃度のフッ素を長期間にわたって摂取すると歯に変色を起こしたり、歯にくぼみができることがあります。これを歯牙フッ素症と呼んでいます。
・早産
早産で生まれた子供にエナメル質形成不全が多いことが報告されています。
・薬物の影響
摂取した薬の影響でエナメル質の形成が阻害される可能性があります。例えばMIH(Molar Incisor Hypomineralization)と呼ばれる第一大臼 歯と永久歯の切歯にのみ限局して起こるエナメル質形成不全は現在のところ原因は不明とされていますが、有力な推測として、生後1年以内の発熱性の病気や抗生物質のアモキシリンが原因の可能性があると言われています。
②局所的な原因に起因するもの
局所的な原因で起こる場合には原因の場所にのみエナメル質形成不全が起こります。
・乳歯の外傷・虫歯

乳歯を強くぶつけてしまった場合、奥に控えている永久歯にダメージを与えてしまったり、乳歯の虫歯がひどくなって歯根の周囲に膿瘍を作ってしまうと永久歯のエナメル質形成に影響が出ることがあります。
③遺伝性のもの
まれに遺伝性にエナメル質形成不全を起こすこともあります。頻度は8千人〜1万4千人に1人と言われています。この場合乳歯、永久歯のすべての歯にエナメル質形成不全が起こります。

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