神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回は子供の歯ぎしりについてお話したいと思います。
子供の歯ぎしりの原因はいくつかの説があります。
まず、ストレス。
大人の歯ぎしりの原因は、ストレスが主な原因というのが現在の歯科界の見解です。これは子供の場合にも当てはまるという意見もありますが、どちらかというと、子供の場合は、次に挙げる「これから起こってくる生え変わりの準備」として起こっているという意見が多いようです。
また、あごの位置を決めるための場合もあります。
実は赤ちゃんも歯ぎしりをしています。赤ちゃんは、上下の歯が生え揃ってくると同時に歯ぎしりをすると言われていますが、これは正しいあごの位置を決定するために必要な歯ぎしりだと考えられています。
そして、永久歯が生えるためのスペース調整をしている場合。
幼児期や学童期に行う歯ぎしりは、永久歯が生えてくるための準備として起こっていると言われています。
つまり、歯ぎしりをすることで、永久歯が生えるためのスペースの調整をしているという考えです。
永久歯への生え変わりが始まり、乳歯と永久歯が混在している場合には、歯の高さが揃っていないのを、歯ぎしりをすることで噛み合わせのバランスを整えている、とも考えられています。
以上のように、歯ぎしりというのは、健全な生え変わりのために必要なものだとも考えられているため、通常の歯ぎしりはそれほど心配しなくても良いということが言えるでしょう。
お子さんが、歯ぎしりをすることが原因で痛みを訴えている、歯が異常にすり減っている、というようなことがない限り、通常は様子を見ても問題はありません。
ただ、中学生くらいになって、永久歯に全て生え変わった後でも激しい歯ぎしりが日常化しているような場合には、永久歯にダメージを与えてしまったり、顎関節症を引き起こす原因になったりすることがあるので、一度歯科医院に相談することをおすすめします。
もし、日中に歯をくいしばる癖がある場合にはやめさせましょう。
寝ている間の歯ぎしりだけでなく、日中にくいしばっていたり、ギリギリとこすり合せるということを頻繁に行なっていたりする場合、そのような癖が体に良くないということを説明し、意識してやめさせるようにしましょう。
そのような癖があると、夜間の歯ぎしりがひどくなってしまうことがあるからです。日中の食いしばりや噛みしめなどの癖がなくなれば、夜間の歯ぎしりも軽減されていくでしょう。
子供の歯ぎしりは大人と同様、過剰なストレスによっても増える可能性がありますので、お子さんが何らかのストレスを感じているようであれば、そのストレスに対処してあげることも大切です。しっかりコミュニケーションをとることが大事ですね!