タイトル:ペットボトルに気を付けて!
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
だんだんと日差しが強くなってきて気温も高くなってきましたね。
暑い日々が続いてきていますが、夏に向けてみなさんは熱中症にならないよう水分補給はきちんとしていらっしゃいますか?
手軽な清涼飲料水やお茶類などをペットボトルで飲んでいる方も多いと思いますが、飲みかけのペットボトルを何日も使い回していると、飲み口には多くの細菌が繁殖していることをご存知でしょうか?
お口の中には歯磨きをした後でも、歯周病菌や虫歯菌など1千億以上もの常在菌が潜伏しています。そのため1度でも口を付けたペットボトルの飲み口には細菌が付着しますが、その細菌が増殖する要因として、湿度・温度・糖分などが挙げられます。
微生物の試験を行う衛生微生物研究センターの実験によると、ペットボトルに入ったミネラルウォーター、緑茶、砂糖入りの甘いコーヒー飲料の3種類それぞれに口を付けて飲んだ直後から、細菌の増殖量を測定した結果、ミネラルウォーターや緑茶では細菌の増殖がそれほどは認められませんでしたが、コーヒー飲料には24時間で食中毒を起こすほどの細菌数の増加が見られたということです。
これは飲み物に含まれる糖分が細菌の豊富な栄養分となり、増殖したということが考えられます。ミネラルウォーターには細菌の増殖する栄養分が無く、緑茶には抗菌作用のあるカテキンが含まれているため増殖しなかったと思われます。
コーヒー飲料だけでなく、スポーツ飲料や炭酸水、ジュース類などのように糖分を多く含む飲み物は、口を付けて飲んだら出来るだけ早く飲みきるようにしましょう。そうでないと飲み口では細菌が繁殖し、それをまた飲むことによって食中毒になることもあるので注意してください。
ペットボトルの飲み口の細菌を増殖させないためには、口を付けて飲まないようにするのも有効です。ペットボトルを開けたら口を付けて飲まず、コップに移してから飲むようにすれば細菌が繁殖することはありません。外出先では難しいかもしれませんが、家にいる時などはなるべくコップを使って飲むようにしましょう。
そして、できれば飲んだらすぐに冷蔵庫で保管すること。もし口を付けて飲んだとしても、最近が繁殖するためにはある程度の温度と湿度が必要なため、冷蔵庫に入れておけば細菌が繁殖しにくい環境になります。
また、外で飲む際には小さいサイズのペットボトルを購入するというのもいいかしれません。ペットボトルを開けてから数時間で飲み切れば細菌は繁殖しないため、500mlの大きいものではなく350mlやそれより容量の小さいものを購入するようにしましょう。
このように、口を付けたペットボトルには非常に多くの細菌が繁殖するため、時間をかけて飲み切る際には注意しましょう。また、飲み切ったペットボトルを水筒代わりに再利用で使用する際には、アルコールやハイターなどで必ず除菌してから使うようにすることをおすすめします。
菌を気を付けながらしっかり水分補給して、暑い中でも楽しんで過ごしましょう!!!