タイトル:唾液って、大事なんです!
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回は唾液のお話をしようと思います。
”唾液”とは、文字通り口から垂れる液ですね。
”よだれ”も 唾液が余って垂れるから ”余垂れ(よだれ)”というらしいです!
ご存知でしたか?
昔は、子供が口をあけると、ビショビショに唾液が出る子供が多かったので、歯科で治療する歯医者さんからしてみれば、唾液は厄介者だったそうです。
ところが、最近の子供は、口を開けていても唾液(つば)がたまらない。おかげで治療はとても楽になりましたが、いいということばかりではありません。なにかが大きく変わってしまったのでしょうか?
まず一つとして、食生活の変化があげられます。
特に常に水やお茶など飲み物を飲みながら食べている子供が多いです。流し込みながら食べている、”流し込み食べ”をしているのです。。これでは唾液でなくなります。
昭和30年代まで、食事中にお茶飲むと「行儀悪い」と言われたものです。サザエさんの漫画にも、食卓に”湯のみ”は置かれておらず、お茶は食事が終わったら、みんなで飲むものだったのです。
今はファミレスでも、席につくとまず最初に水を持ってきてくれます。
マウスの実験でも、水分の多いエサを与えると、耳下腺・顎下腺の発達が悪かったそうです。
同じことが、いま私達の子供たちに起こっているのかもしれません。
そういえば・・と自分でも小さい頃を思い出すと、いまよりもっともっと「よく噛みなさい」と言われるまでもなく、もっと噛み応えの多い食事があったような気もします。
今の時代は、お仕事をもつお母さんも増えてきてなかなか食事の用意も大変だと思いますが、幼少期からの日々の食事の経験は生活習慣として、大きく響きます。
どうか親御さんもご一緒になさって考えていただきたいことです。お母さん方もお若くても、どんどん唾液は減ります。お子さんとご一緒に、お食事時の水分の取り方をちょっと工夫されて、唾液が出るように思い切ってトライしてみましょう。お水・お茶などをお供にせずとも、良く噛めば必ず唾液は出ます。やらなければ出ません。ゆくゆくは唾液がでなくなるばかりでなく、飲み込み困難になってしまう可能性もあるんです。
唾液が少ないと虫歯ももちろん増えてしまいます。
なにも知らないでいて気がついたら不自由になってしまうなんて、もったいないですよね。