神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
明らかな虫歯などの原因はなさそうなのに歯がしくしくと痛む、そのようなときはもしかしたら「歯科心身症」かもしれません。今回も引き続き歯や歯茎に悪い部分がないのに痛みが続く「歯科心身症」についてお話したいと思います。
歯科心身症は、歯や歯茎の痛みとしてだけ現れるのではありません。歯科心身症と診断される症状をいくつか紹介します。
①口臭恐怖症
近年、口臭を気にする人が増えてきました。口臭専門の外来が増えているだけでなく、口臭を効果的に取り除くデンタルリンス等のホームケアグッズも増えてきました。特別に口臭が強いわけではないのに「口臭がきついのかも」と何度も自分の息をチェックする人や、「口臭が強いと思われたらどうしよう」と他人と話すことが億劫になる人、マスクを外せなくなってしまう人も多くいます。
②噛み合わせが異常だと感じる
特に噛み合わせに問題があるわけではないのに、「噛み合わせが悪い」「歯並びが気になる」と過剰に気にする人もいます。気になる余り、どのように噛み合わせて良いか分からなくなり、何度も顎を動かしたり、歯をこすり合わせたりすることもあります。実際に噛み合わせが悪い場合もありますが、気のせいであることもありますので、医師に詳しく検査してもらいましょう。
③歯科治療に対する恐怖症
歯科治療で怖い思いをした人や歯科治療特有の金属の音が苦手な人、金属の棒を口に入れることが怖い人など、歯科治療に対する恐怖のあまり歯に痛みが出てしまう人もいます。痛みや恐怖を軽減することに力を入れている歯科医院も多くありますので、そのような歯科医院を経験することで、歯科治療に対する恐怖症を克服することもできるでしょう。
④歯ぎしり
夜中に歯ぎしりを激しくしている場合、あまりにも強い力を歯全体にかけているために、起きたときに歯に痛みを覚えたり顎がだるいように感じたりすることがあります。歯科医院で歯を確認してもらうと、奥歯にすり減った跡がありますのですぐに歯ぎしりのために痛みやだるさを感じていると言うことが判明します。歯ぎしり予防のためのマウスピースを作成することで、痛みやだるさを克服することができるでしょう。
尚、歯ぎしり対策のためにマウスピースを作成することは、素材などに制限はありますが医療保険が適用されます。5000円~1万円ほどの費用で作成することができますので、歯をこれ以上すり減らさないためにも早めに歯科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
普段、歯科医院に通っていない方にとっては、なかなか気軽に歯科医院に行こうという気持ちになれないかもしれません。本当に歯や歯茎などに問題があるときや内科的治療が必要なとき、精神的な治療が必要なときなど、いずれも早めに診断することで早めに解決することができます。気軽に相談できる歯科医院を持つことで、痛みのない生活を送っていきましょう。気になられた方は、ロコクリにお気軽にご相談くださいね!