神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
歯周病の原因とも言われる「歯石」ですが、「歯石とはどうやってできるのか」と疑問に思うかたもいるのではないでしょうか。こちらの記事では、歯石と歯垢の違いや歯石ができた場合の対処方法、歯石を放っておくと起こる可能性のあるお口の中の症状、予防方法などを解説しています。歯石が気になっている方は、是非参考にしてみてください。
そもそも歯石ってなんでしょうか?歯石は歯垢が石灰化したものなんです。
歯の汚れは2種類あり「歯垢」と「歯石」に分けることができます。
歯垢とは口のなかの細菌の集合体で、別名「プラーク」ともよばれ、ネバッとしたやわらかい汚れであり、歯垢の段階であれば歯ブラシなど普段のセルフケアで除去ができます。
歯石とは、歯垢が石のようにかたまってしまい、歯の表面にザラザラとこびりついている汚れのことを指します。歯垢が歯石に変化するのはだ液のなかの成分であるカルシウム・リンが、歯垢に付着して石灰化すると言われています。
歯石の状態となると、歯ブラシでは除去できませんので歯医者さんで歯石除去をおこなわないと、基本的には取れません。
歯石には2種類あり、「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」のふたつに分けられます。
歯肉縁上歯石とは歯茎のうえに付着している歯石のことで、色は黄色みがかった白色です。
歯医者さん専用の器具を使えば比較的簡単に除去できる歯石です。
しかし、歯肉縁下歯石にかんしては、歯茎の奥深くにこびりついている歯石で歯周病の進行と深くかかわっていると言われています。
色は黒ずんだ褐色で、歯に強くこびりついていて除去しづらいのが特徴です。
歯石は放っておくとどうなるでしょうか。
歯石自体が酸や毒素を出すということはありませんが、表面がざらざらしているので、細菌が非常にくっつきやすいです。そのため、歯石を長期に渡ってそのままにしておくと、虫歯や歯周病の原因になるのはもちろん、口臭の悪化を招くこともあります。
ところで、歯石は自身でとることができるのでしょうか?
歯垢はやわらかい汚れのため、歯ブラシでも落とせますが歯石にかんしてはセルフケアで落とすことは難しいです。
また、無理に自身で歯石を取っても歯茎を傷つけますし、中途半端に取ってしまうとザラつきが増し、歯垢や歯石がつきやすいお口の環境になる恐れもあります。
歯石ができてしまう要因のひとつに「口のなかに歯垢がたまりやすい環境」にあります。
歯垢をできる限り軽減させるためにも、日頃の歯磨きは歯ブラシのみならず、フロスや歯間ブラシも併用してていねいにおこなうと、口のなかを清潔に保ちやすいです。
また、口のなかが乾きやすい方は自浄作用の役割もある唾液の分泌が少ないことがあるので、歯垢が付着するリスクが高く注意が必要です。
個人差はありますが、歯垢から歯石へと変化するのにかかる日数は2日程度です。
したがって、どれだけていねいに磨いても、日々のわずかな磨き残しの積み重ねで歯石はできてしまいます。
また、歯石が長期間に渡って歯茎や歯にあると、硬くて取れにくい歯石になるケースもあるので、半年に1度は歯医者さんでしっかりと歯石を取りに行くことをおすすめします。
気になられる方は是非ロコクリにご連絡くださいね!