こんにちは(^ ^)
岡本歯科ロコクリニック院長の池澤です!
今日は、僕たちがなぜ訪問歯科(往診)に力を入れているのかについて書いてみたいと思います(^ ^)
僕は研修医でお世話になった姫路の歯科医院で本格的な訪問歯科に触れることができました。
どうせ、訪問なんて行ったって、たいしたことは出来ないんだろうなと思っていましたが、
な、な、なんと!!
型取りをする材料はもちろんのこと、
歯を削る機械や、
レントゲンを撮る機械、
虫歯の治す道具など、
院内で出来ることのほとんどの治療内容が出来る環境だったのです!
それまでの僕は、訪問歯科(往診)ではお口の中を綺麗にしたり、口の周りや舌の筋肉のトレーニングやマッサージといった口腔ケアや、入れ歯のちょっとした調整ぐらいしかできないと思っていたのです。
そのため、
見るものすべてが、目新しく、
目からウロコでした!!
いま、日本は世界一の高齢社会であり、前例のない中で頑張っている状態です。
そんな中、何かしらの病気のせいで歩けなくなったり、自力での移動が出来なくなったり、場合によっては寝たきりになったりする人が増えてきています。
認知症などで、なかなか意思疎通が取れないケースもあります。
もちろん、そのような方たちも歯医者を必要とするときがありますが、行きたくても行けないという状況になってしまうのです。
では、
入れ歯が合わなくて噛めなくなってしまった、
歯が折れてしまった、
歯槽膿漏で歯がグラグラする
歯が取れてしまった
という悩みがあったとしても、歯医者に行けない人には諦めてもらわないといけないのでしょうか?
ひと昔前であれば、たしかに諦めてもらわないといけなかったんだと思います。
そして、食べることが満足にできなくなり、どんどん衰弱していき、そのまま亡くなっていくということも多かったんだろうと思います。
また、口腔ケアも満足にできないため、誤嚥性肺炎に罹ってしまい、入退院を繰り返しながら亡くなっていくということもあったと思います。
しかし、今は違います!
本当に日本の保険制度はよくできています!
そういった方達を救うための手段ができてきています。
昔なら、往診でお医者さんに自宅まで来てもらえるのはお金持ちの特権というイメージが強いと思いますが、
保険の診療で来てもらうことができます。
もちろん、一回数万円とられるということもありません。
ご本人にとっても、ご家族の方達にとっても素晴らしい環境になってきています。
ただ、全ての歯科医院が訪問歯科でいろんな治療ができるかというとそうではありません。
訪問歯科を行うための専用の機械などの準備は必要です。
そして当然、歯科医師の先生は変な姿勢でも診療ができる体力も必要になります。
いろんな条件をクリアしていないと、正直往診には行けません。
それもあり、本格的に訪問歯科に伺う歯科医院はまだまだ少ないのです。
だからこそ、僕たちは訪問歯科に力を入れています!
みんなが行けないからこそ、本気でその分野に取り組む人が必要なのです。
なんとなく訪問歯科に行くのではなく、本当に良くなってもらおうという強い想いを持って伺うことが必要だと思います。
僕たちは、医者ではないので、直接身体を治すことはできませんが、
体力をつけるための食事を美味しく食べてもらったり、
誰かとお話ししたり
という、生きる上での喜びを感じてもらう上でとても重要な『お口』を扱っています。
『死』を遠ざけることは出来なくても、
『生』の喜びをより感じてもらうお手伝いは出来ます!
それにより、ご本人もご家族の方にも喜んでもらえたら嬉しいです。
少しでもそういうことで悩んでる方は、いつでもお問い合わせ頂ければと思います!
次回は、実際に僕が訪問歯科で体験したことについて、書いてみたいと思います!