低ホスファターゼ症について知ってますか?

タイトル:低ホスファターゼ症

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。

みなさん、低ホスファターゼ症というのを知っていますか?
乳歯が抜ける理由としてまず頭に浮かぶのは「永久歯への生えかわり」ですよね。

真っ先に病気の疾患の存在を挙げられる方は少ないかと思います。ですが、何か怪我をしたりということもなく、標準的な歯の抜ける時期以前に歯が抜けてしまう、かつ歯根吸収(歯の根が溶けること)が起こらずに抜けてしまう場合、実は重要な疾患の可能性もあるのです。

その代表例が低ホスファターゼ病です。
この低ホスファターゼ病とは、遺伝子の異常により、全身の骨の形成に障害が起きるという難病です。進行性の病気で、全身に代謝障害を起こし、発症時期が早いほど早期に死に至ることが多いといわれている遺伝性疾患なのです。

しかし、発症割合が10万人に1人と極めてまれなため情報が少なく、早期に発見される機会は限られています。

発症する年齢は様々なのですが、歯だけに症状が現れる歯限局型というのもあります。18歳以上で現れる成人型というのを除く多くの場合、特有の歯科症状である「乳歯の早期脱落」を起こすそうです。

この低ホスファターゼ病の診断には、主に「骨の石灰障害」の各症状、4歳未満の「乳歯早期脱離」の2つの症状が用いられ、遺伝子検査を行って確定診断を行うことになっています。

なので、早期に治療を開始し症状を大きく改善させるためには、乳歯のこの脱落が大きな手掛かりとなるのです。

乳幼児の歯の健診において、保護者の方からは「むし歯がありますか」という質問がやはり多くむし歯チェック中心の診察、検査になりがちです。

しかし、乳歯の歯に関する異常は自覚症状がなく、保護者の方の目では見逃される場合も多いのです。なので、歯科検診の際に歯科衛生士がこの病気を見つける機会にもっとも恵まれていると思われます。

ロコクリ(岡本歯科ロコクリニックの略)の衛生士は、色んな可能性があるということを“意識してみる”ということが必要だと常に念頭において患者様のお口のチェック、ケアをすることを心掛けています!もちろん小さなお子さんだけではなく、色んな方の色んなお口の状態があり、様々な病気があります。お一人お一人真摯に向き合い、小さな異常も早期に発見でくるように日々努めてまいります。そのためにも、できるだけ定期健診には来てくださいね!!!一緒に健康なお口、健康な身体を維持していきましょう!!!

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