岡本歯科ロコクリニックの2次カリエスの話③

タイトル: 二次カリエスって?③

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
さていよいよここからが大事なお話です。二次カリエスにはどんな予防をしたらいいのかお話します。

①治療した歯をしっかりと磨く
虫歯を治療した歯は、金属や詰め物と歯の境目に、プラーク(歯垢)が天然歯以上につきやすい状態になります。
治療済みの歯は、今まで以上にブラッシングを行う必要があるのです。また歯の歯の間を治療した際には、デンタルフロスの使用は必須となります。

②高濃度フッ素配合の、歯磨き粉を使用する
日常生活にフッ素を取り入れることにより、2次カリエスを予防します。フッ素は歯を強くして、虫歯ができにくくする効果があります。虫歯になりやすい患者さんでは、高濃度フッ素の歯磨き粉は、大変効果的な2次カリエスの予防策となります。

③メリハリのある食生活への改善
むし歯の原因である、甘い食べ物や飲み物!完全に控えるのは難しいものです。疲れた時などに、甘い食べ物が食べたくなるのは、皆さん同じだと思います。虫歯になりやすいのは、いわゆるダラダラ食いと呼ばれるものです。
食べ物を摂取してから、次の食べ物を食べるまでの時間が短い方や、飴などをずっと舐めている方は、お口のなかのPHが酸性に傾いた状態が続き、虫歯が発生しやすい状態になりますので注意が必要となります。
時間などをしっかりと決めて、メリハリのある生活が虫歯予防の第一歩となります。

④キシリトール製品の使用
ショ糖の摂取が習慣になっている方は、キシリトール配合の製品に変えてみてはいかがでしょうか。
キシリトールには、虫歯の進行を防ぎ、唾液の分泌を促し、お口の中が虫歯になりにくい環境に整えてくれる効果があります。また歯の石灰化を促し、虫歯菌(ミュータンス菌)の活動を低下させ、お口の中が酸性に傾くのを防いでくれる働きがありますので、虫歯予防には最適な甘味料ではないでしょうか。

⑤初期虫歯(う蝕)は削らず、経過観察を行う
一度削ってしまった歯は、二度と元には戻りません。初期の虫歯においては、安易に歯を削り、2カリエスのリスクを高めるよりは、経過を観察していくことが大切になってきます。
初期の虫歯には再石灰化の可能性もあり、フッ素やキシリトールを使用して、経過を観察していくことも、大事な治療の一つと言えます。

⑥劣化・変形しにくい材料を使用する
保険で使用する金属やプラスチックの素材は、強度が弱いために、劣化や変形を起こしやすくなります。
強度が強く、プラークの付きにくいセラミックにて、虫歯治療を行うのも有効な方法です。

⑦歯科医院での定期検診
なんといっても、定期検診が一番の予防策となります。2次カリエスは、見つけにくい所に発生しますので、自分で確認することは、困難となります。
歯のメインテナンスにより、問題が重症化する前に、対策をとることが出来ます。

予防に勝る治療はないでしょう。
治療が終わり、安心してしまう気持ちも十分わかります。
ただし一度、虫歯の治療をおこなった歯は、再度、虫歯になるリスクが高まります!
しっかりと歯医者にて口腔内のメインテナンスを行い、丁寧なブラッシングによる二次カリエスの予防が、なによりも重要になっております。

岡本歯科ロコクリニックでも、定期検診を行なっております。

ぜひ、ご活用くださいね(^ ^)

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