タイトル: 歯を「良好」に残す時代!
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさん、オーラルフレイルという言葉を聞いたことはありますか?
『口腔の(オーラル)』と『フレイル(虚弱)』という2つの英単語を掛け合わせた言葉で、『口を介して起こる体の衰え』のことを意味します。
口腔機能が衰えると全身のフレイル(虚弱)につながるという考えで、老化のはじまりを示す重要なサインとして近年注目されています。オーラルフレイルをそのまま放置してしまうと、要介護状態となるリスクが上がるといわれているんです。
実は高齢になっても自分の歯しっかり食事ができることがオーラルフレイルの防止になり、歯を残すことが全身の健康につながるということが、多くの研究により明らかになってきました。
それとともに、健康教育の普及がだんだんと浸透していき実を結んできていて、超高齢化社会である現代において、長寿を全うしながらも多くの歯を残している人が大多数を占める時代に入ってきています。
ですが、現実的には、高齢の方の口腔内には、若いころに受けたさまざまな治療痕があり、抜髄(神経を取る処置)をされた歯が枯れるように折れてきていたり、歯周病や加齢による歯肉退縮を起こした歯の根っこ部分で高齢者の方特有の虫歯が多発するようになるなど、これまで見られなかったような新たな問題が起きてきている現実があります。
長期的にメンテナンスをさせていただく中で、この「歯が壊れていく」という現状を目の当たりにすると、患者様だけでなく治療しているこちら側もその都度辛い気持ちになります。
今後、私たちは、患者様とともに「歯の数を多く残す」ことを目標にするのではなく、「どのように良好な状態で歯を残すことができるのか」ということに心を傾け取り組んでいかなければなりません。
いくら歯の本数が残っていても、問題が多い歯ばかりであればもったいないのです。
そのためにも、むし歯や歯周病の観察だけでなく、お口の中の小さな変化も連続して捉えて見ていかなければなりません。
患者様の生活、食事の好みや運動、寝かた、噛み癖などから、今の歯にこれからどんな影響が出ていくかも考える必要もあります。
ロコクリでは5分でできる唾液検査で口腔内のバランス測定しあなたにとって必要なケアを知っていただけたり、痛みもなく簡単に終わる遺伝子検査でご自身の生活を見直すことができます。虫歯・歯周病の治療、予防やケアをより行いやすくなります。気になられた方は是非スタッフにお声がけくださいね。
少しでも患者様のお口の健康に長くおつきあいさせていただければと思います(^ ^)