世界のチョコレート事情をご存知ですか?

タイトル:チョコレート危機!?①

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさんチョコレートは好きですか?チョコレートが2020年には価格高騰や入手困難になるかもしれない、といううわさが出回っているのはご存知でしょうか。
発端はさかのぼること今から10年前の2010年ごろ。お菓子の情報を扱う米国のサイト「コンフェクショナリーニュース」などが記事で、「2020年には、世界のカカオ豆の生産量が需要を下回り、100万トンが不足する。チョコレートは庶民に手が届かない高価なものになる可能性がある」と報じたことだそうです。。理由は地球温暖化やカカオ栽培の困難さ、新興国の需要増加、とされています。
これはセンセーショナルな内容ゆえに日本語に訳され、WEB上で拡散されました。日本のテレビ番組でも取り上げられたので、耳にした方も多いかもしれませんね。ただ、その後の状況はほとんど日本で発信されていないようです。
しかし、2016年、世界最大のカカオ生産地コートジボワールに拠点を持つ国際ココア機関(ICCO)は、「多くのメディアが2020年に100万トンのカカオ不足が生じると報じているが、そこまでの脅威はなく、極端であると強調したい」と声明を出したそうです。「2020年カカオ不足問題は大げさだった?」などと報じている海外メディアもあるようです。
実際のところ、現状はどうなのでしょうか。2017年11月発表のICCOのデータによると、2016/17シーズンの世界全体のカカオの需給は、前シーズンより生産量は増え、カカオも余剰となっているそうです。2010年からの推移で、供給不足幅の大きな年もあったが逆もあり、7年間ではトータル30万トン強の余裕があります。予測されていた新興国でのチョコレート消費が想定ほど伸びておらず、カカオの需給はそれほど不安定ではないとされています。
この背景には、世界中のチョコレート関連企業による、カカオ生産農家への支援があります。実は「2020年までにカカオが100万トン不足する」というわけではなく、「消費が年率2%増加すると想定すると、2020年までにカカオ豆の生産量が100万トン以上増えないと需要に追いつかなくなる」とされているようです。
これはチョコレート業界全体が、世界のカカオ豆の安定供給に向けて生産者をサポートし続けなくてはならない、というメッセージだったんですね。
カカオは、西アフリカ、中南米、東南アジアなど、主に赤道から南北緯度20度以内の限られた条件下でしか育ちません。世界のチョコレートメーカーの取り組み例として、2025年までに50万人以上のカカオ農家を貧困から解放し、児童就労を根絶するのが目標となっています。西アフリカのカカオ農家の60%が、世界銀行が提唱する貧困線よりも低いレベルの生活を送っています。この事実はカカオ農家の作業改善の妨げになっています。
続く。。。

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