タイトル:電話恐怖症って?!
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
貴方は、電話恐怖症という症状をご存知でしょうか?
ここ十数年で、携帯電話の普及、そしてLINEを始めとするメッセージアプリの登場で日々のコミュニケーション手段に大きな変化が起こっています。
それに伴い、電話に出る、かけるのが怖いと感じる人が、若者を中心に増えているというのです。
固定電話のある家庭は年々減少してきており、社会に出て初めて電話の応対を迫られるという人が少なくありません。
電話がかかってきて来た時や、かけるときにストレスを感じる人を「電話恐怖症」とした場合、全体の実に4割の人が該当するという結果が出ています。固定電話が家にあるのが普通だった世代の方にはにわかに信じがたい数字だと思います。
時代の流れなのでしょうが、本当に不思議な状況です。
ちなみに、症状としては、
①固定電話の着信音が鳴ると緊張する
②自宅の固定電話にかかってきた場合は基本居留守
③非通知の電話には出ない
④お店の予約はウェブに限る
⑤友達に電話をする前には必ずLINEなどで確認を取ってからにする
⑥電話する前に、一言目のセリフを考える
⑦留守番電話にメッセージを入れられない
⑧電話での「間」がたえられない。
これらのうち4つ以上あてはまれば、電話に対しての抵抗が強いと言えます。
近年、電話は相手の時間を拘束してしまう悪しきツールと言われることもあります。しかし、時間を奪うという点では、文字を打つほうがはるかに時間を要する場合もありますし、記録が残ることで、言葉選びに一層の注意が必要な場合もあります。また、文字ツールの情報だけでは、ニュアンスが伝わらず、誤解を招いてしまうこともあります。直接、話すことの価値、意味は確実に存在します。
したがって、電話対応がすっかりなくなるということは考えにくく、今後はさらに特別なスキルとして重要視されると考えられます。
基本的な受け答えはもとより、気持ちを受け止め、心を伝えるための感情伝達ツールとしての要素が強くなる可能性が高いと思います。
電話対応能力が、高度な社会人スキルとして求められるのだとすると、苦手だからといって避けては通れません。
この現象を克服していくためには、教育が必要です。圧倒的に少ない経験値をあげるためのトレーニングが必須になるでしょう。
電話対応に関して、「できて当たり前」「そのうちできるようになる」という姿勢ではなく、きちんと教育しなければならない項目として認識しなければならないのかもしれません。ロコクリでもみんなで研修をしたりと勉強するようにしています。患者様が少しでも気持ちよくコミュニケーションをとっていただけるように頑張っていきます!