唾液のお話④

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回も引き続き唾液のお話です。
簡単にできる唾液の量が正常か量る方法をご存知ですか?
唾液がどれだけ出ているかを計測する方法があります。ガムテスト計測法というもので、専用の道具も必要ないので、とても簡便に計測出来ます。
必要な物は、専用の無味無臭の特殊なガムとストップウォッチとコップで、これらがあれば量れます。
【10分間で10[ml]以上唾液が出ていれば正常です】
①まずストップウォッチを10分に設定し、ガムを噛みます。
②ガムを噛むことで出てくる唾液を飲み込まずにコップに全て出します。
③10分間それを繰返し、時間がくればお口のなかに残った唾液をガムごとコップに出します。
④コップにたまった唾液の量を量ります。
これで簡単に測れます♪
最期に、唾液を増やすためにできる5つのことをお話したいと思います。
①水分補給
唾液は体内の水分量と関連しています。からだの中の水分が減少していますと、それに伴い唾液も減ってしまいます。
喉が渇いたと思えば、水分不足のサインかもしれません。水分を補給し、お口の乾燥を防ぎましょう。
②ガムを噛む
噛むという行為は、唾液腺を刺激し、唾液の放出を促進します。ガムを噛むことも唾液を出すために有効な方法です。ガムを噛むことで唾液腺を刺激し、唾液を出しやすくしましょう。
③食事の時にしっかりと噛む
食事の時に、かたちのあるものをしっかりと噛むことも大切です。少し噛んで飲み物で流して飲み込んでしまうことはよくありません。
できるだけゆっくりと回数を重ねて噛むようにしましょう。噛むことの副次的効果として、満腹中枢の刺激があります。しっかりと噛めば、満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防ぐ効果も期待出来ます。
④舌を動かす
舌を動かすと、舌の下にある舌下腺や顎下腺という唾液腺が刺激されますので唾液が出てきやすくなります。
そこで『あいうべ体操』という舌を動かす体操をすることで、唾液腺を刺激して唾液を出しやすくしましょう。
この体操は、非常に簡単です。まず、なるべく大きくお口を開けて「あ~」といいます。そして、お口を横に引っ張るイメージで「いー」といいます。続いて、お口を出来るだけ前にとがらせて「う~」といい、最後に舌を可能な限り前にピンと伸ばしまして「べ~」とするだけです。『あいうべ体操』はさほど難しい体操ではありませんし、道具も必要ではありません。是非試してみてください。
⑤唾液腺マッサージ
唾液を作る唾液腺は、舌の下、顎の下、耳の下に左右で対になり存在しています。
それぞれ舌下腺、顎下腺、耳下腺といいます。こうした唾液腺をマッサージをして刺激することも効果的です。具体的には、耳の下や顎の下をおや指で円を描くようにマッサージします。すると、唾液腺が適度に刺激されて唾液が出やすくなります。あくまでも痛くない程度でしてください。
唾液の働きには、食べるという行為に関連した働きだけでなく、むし歯や細菌の侵入を予防したり、口の中を守ったりと、さまざまな役割があります。
普段は意識することはあまりありませんが、唾液が減ると、唾液が本来もっている役割が果たせなくなってきますので、その結果むし歯になりやすくなったり、口内炎が出来やすくなったりなど、さまざまな問題が出てきます。唾液は加齢的な影響で30代をピークに減少していきます。そこで、食べ物をしっかりと噛んで食べ、唾液を出しやすくする、マッサージをする、などを行い、唾液がしっかり出るようにし、健康な生活をおくるようにしましょう。

 

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