神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
食事でできる虫歯予防の方法知っていますか?
食品には酸性食品とアルカリ食品に分かれているのは健康ブームの今、ご存知の方も多いかと思います。
実はこの酸性、アルカリ性が体だけではなく、歯にも大きく影響を与えているのはご存知でしたか?
簡単に説明すると、食事をすることにより口腔内のPHが低下することにより酸性に傾き歯のミネラルが溶け出すし、その後30分前後かけて唾液が下がったPHを戻します。唾液の能力(緩衝能力)が高い人ほど、早く口腔内のPHが元に戻るので虫歯になりにくいのです。
ちなみに、永久歯よりも乳歯や萌出直後の乳歯は脱灰を開始する臨海PHが高いので、虫歯になり易い傾向があります。
つまり、PHが低い食品ほど、虫歯になりやすいということになります。そして、唾液の緩衝能力の質を上げるようにしていけば良いということがわかると思います。
しかし、実は、食品その物の酸性とアルカリ性と、体に摂取した時の食品の酸性とアルカリ性は異なるのです。では林檎を例に見てみましょう。
林檎はPHでの数値では3.3~3.9で、PHとしては虫歯になりやすい数値です。しかし、食品のアルカリ度では3.4という数値なのです。食品の酸性、アルカリ性とは、食品に含まれるミネラルが酸性かアルカリ性かで判断しているからです。食品を燃やした灰を水中に入れて、溶出成分を含む水溶液を調製して、水溶液のPHを測定しているのです。食品そのもののPHと、酸度アルカリ度は全く別の尺度となるのです。林檎はカリウムなどの体内をアルカリ性にするミネラルを含んだ食品で、林檎その物はPHが低く酸性を示していても、実質はアルカリ性ということです。アルカリ性の食品は、体内の環境をアルカリ性にするので、唾液のPHを上げることにもつながるのです。
つまり、普段酸性食品ばかり取っている方は、アルカリ性食品に変えていくなど、食事の見直しをすることで、虫歯になりづらい環境を作っていくことが出来るのです。
おおまかに言ってしまえば、肉類等の動物性のタンパク質や、穀物は酸性です。果物や野菜はアルカリ性になります。そのため、野菜や果物中心の食事をとる事でアルカリ性体質になると、唾液の緩衝能も上がり根本的に虫歯になりくい体質になるのです。
実は、ゴリラなどの果物・葉食性の霊長類には虫歯がないのです。自然な果物や野菜には虫歯の予防に必要なものがすべて含まれているという証明ですね。
食事からも虫歯予防していきましょう!