虫歯があると宇宙飛行士にはなれないの?

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
日々の研究の進歩により、以前よりも宇宙がより身近な存在になった現代において、宇宙飛行士は今も昔も憧れの職業だと思います。宇宙飛行士になるためには様々な厳しい条件がありますが、その中でも虫歯があると宇宙飛行士になれないというのを皆さんご存知でしょうか。あまり関係ないように思えるかもしれませんが、虫歯があることによって宇宙空間でトラブルを引き起こす可能性があるのです。
ちなみに宇宙飛行士になるためには以下の条件があるそうです。
①自然科学系(医学部、歯学部、薬学部、農学部、理学部、工学部)の大学卒業以上であること。
②自然科学系分野における研究、設計、開発、製造、運用等に3年以上の実務経験を有すること。
③訓練時に必要な泳力(水着および着衣で75m:25m×3回を泳げること。また10分間立ち泳ぎが可能であること。)を有すること。
④以下の項目を含む医学的特性を有すること
身長:158cm以上190cm以下
体重:50kg以上90kg以下
血圧:最高血圧140mmHg以下かつ最低血圧90mmHg以下
視力:両目とも矯正視力1.0以上
宇宙飛行士がスペースシャトルの船外に出て作業をする際には、宇宙服の中の気圧は0.3気圧まで減圧されます。スペースシャトル内と同じ1気圧のままで船外に出てしまうと、気圧の差で宇宙服が膨れ上がってしまい、指や手足などが曲げられなくなって作業が出来なくなるからです。
0.3気圧まで減圧した時、お口の中に虫歯や治療途中の歯があって空洞などができていると、中の空気が膨張して内側から歯を圧迫するため痛みを生じる場合があります。やがて空洞の中の空気は詰め物の隙間から抜け、周囲の圧力と同じになります。同じ理由で戦闘機や旅客機などのパイロットの方も虫歯の治療をしていないと操縦することが出来ないそうです。このように圧力差が異なる環境下では、生体の密閉空間は思わぬ症状を引き起こすことがあるのです。
宇宙で歯が痛くなった場合はどうするのでしょうか。
まずは痛み止めを服用します。それでも痛みが取れない場合には歯科医師の指導を受けた上で、他の宇宙飛行士が歯を抜く可能性があるそうです。本来ならば国家資格を持つ歯科医師にしか許されていない行為ですが、特別に宇宙飛行士に限り抜歯することが許されているそうです。もちろん急には抜けないので、宇宙に出発する前に地上で歯を抜く訓練も受けるそうですよ。
以上のように、虫歯を放置したまま宇宙空間へ飛び立ってしまうと大変な事になります。そのため、打ち上げの前には虫歯が無いか、悪化しそうな歯は無いか、治療が不十分な歯は無いかしっかり検診を受けるそうです。
私たちも同様に、飛行機を乗った時などに虫歯や治療途中の歯があると痛みを伴うことがありますので、日頃から歯のケアはしっかり行うようにしましょう。何か気になられた方はロコクリまでお気軽にご相談下さいね。

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