口呼吸と低位舌について

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
今日は低位舌というものについてお話をしてみたいと思います。
まず、みなさんは低位舌という言葉を聞いたことがありますか?
低位舌とは普段の安静時(お食事やおしゃべり、あるいは運動などをしておらず、口が閉じている状態)における舌の位置が下方に下がっている状態をさします。
舌の安静時における理想的な位置は上顎前歯部の裏側に舌がくっついている状態です。そして舌の広い部分(舌背)は上顎(口蓋)に軽く触れている状態がよいとされています。
しかし低位舌の方は上顎前歯や上顎に舌がくっついておらず、舌が下方へ下がっている状態となっています。
よくふだんからポカンとお口が開いているお子様は低位舌になっています。低位舌により併発してくる症状は実にさまざまなものがあります。
まず舌が下がることにより、呼吸における空気の通り道である気道が圧迫され気道が狭くなってきます。これにより鼻で呼吸するより口で呼吸した方が楽に呼吸ができるため口呼吸になると言われています。そのために普段からお口が開いたポカン口になりやすくなります。
鼻呼吸と口呼吸ではどちらの方が健康面によい方向に働くかといいますと、鼻呼吸の方が健康面において良い方向に働きます。
安静時における鼻呼吸の意味とは、呼吸における吸気は鼻腔周囲に存在する副鼻腔を経由することにより吸気に適度の温度と湿度を与えてくれることにより、口呼吸に比べて肺への酸素の移行の効率性を高めてくれます。また空気中の微細なゴミや細菌、ウィルスは鼻腔内の毛や鼻粘膜に触れることによりそこに吸着し肺への細菌やウィルスの感染リスクをさげてくれることになります。
また低位舌は口腔周囲における顎骨の成長発育や歯の萌出を悪い方向に導くことがわかっています。
舌が上顎に触れないことにより上顎骨へ舌の刺激が届きにくく上顎の成長発育を劣成長に導き、上顎の歯列が狭くなってきます。これにより上下のかみ合わせ関係がずれてきて、反対咬合や交差咬合といった正常なかみ合わせと逆転したかみ合わせが起こりやすくなります。
また低位舌は下顎を刺激することにより下顎の過成長を導き、結果として、よりかみ合わせを逆転の方向に導くと言われています。
低位舌の改善にはいろいろなアプローチがありますが、簡単にご家庭でできることとしましては「あいうべ体操」がおすすめです。
気になられた方は、1度ロコクリで「あいうべ体操」について聞いてみてくださいね♪

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