神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
虫歯治療や歯周病治療などほとんどの治療は、不適切なタイミングで中断してしまうと、よけいに歯を悪くしてしまったり、最悪の場合抜歯をしなくてはいけない状況になってしまうこともあります。
今回は、歯科治療を進めていくうえでの中断しがちなタイミングと、コロナ禍での口腔ケアの重要性についてお話したいと思います。
●中断しがちなタイミング
・根管治療中の中断
根管治療は歯科治療の中でも特に根気のいる治療のため、治療期間もどうしても長くかかってしまいます。
特に歯の神経を取った後は痛みを感じなくなるため、そのまま治療を中断してしまう方も多い傾向にあります。
しかしながら、痛みがなくなった後でも根の中には細菌や感染物質が残っています。
一般的に根管内の消毒に使用される薬の抗菌効果は約4週間が限度、また根管治療中に仮の蓋として使われる材料の耐久限度が約2週間とされていますので、それ以上に間隔をあけてしまうと歯の中で菌が侵入・繁殖してしまい、虫歯が急速に進行したり、根っこの先に膿が溜まりやすくなります。
さらに神経を取った歯は痛みを感じませんので、気付かないうちに虫歯が進行していて、治療再開時にやむなく抜歯という事も少なくありません。
・被せ物などの型を取ったまま放置・中断
被せ物の型を取った後でも、歯はお口の中で移動したり摩耗などで形が変わったりしていきます。
そのため、より精度の高い治療を行うには、型を取った後になるべく時間を開けずに被せ物を取り付ける必要があります。
型どり後に治療を中断してしまうと、せっかく作った被せ物がずれて適合しなくなり、調整に余分に時間がかかったり、作り直しをしなければいけなくなったりします。
そうすると通院回数も増えてしまいますし、費用も追加で発生してしまいます。
・仮歯のまま放置・中断
仮歯・仮詰めが入ると、見た目も機能も回復したように感じるため、そのまま治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、仮歯・仮詰めはあくまでも一時的な使用が目的で、そのまま長期的に使い続けられるほどの耐久性はありません。また、次回の治療がしやすいよう外しやすく施術されているので、歯との隙間が大きく、だ液や細菌が侵入しやすい状態にあります。
さらに、プラスチック製の仮歯は摩耗しやすいため、長期間使用するとそのすり減った部分を補正するように隣の歯や咬み合う歯が移動してしまいます。そうなると、治療再開時には隣の歯や咬み合う歯が移動した量だけ追加で歯を削る必要があり、特に歯の神経をギリギリで保存した場合などは神経を残せなくなってしまうこともあります。