こんにちは(^ ^)
岡本歯科ロコクリニック院長の池澤です!
今日は、ロコクリの『訪問歯科』について書きたいと思います!
岡本歯科ロコクリニックでは、外来に来られる患者さんはもちろん、歯科医院に行けないという方も対象に歯科治療を行っています。何歳になっても、身体が不自由になってしまったとしても、おいしくご飯を食べる喜びというものは変わらないからです。
実際、ご本人やご家族とお話しする機会が勤務医のときにもあったのですが、このように仰る方がいらっしゃいました。
『どこにも一人では出かけられないから旅行なんてなかなか行けないし、誰かに会いに行こうにもそれも難しい。話したりする相手もいなくなるし、楽しみは三度の食事ぐらいなんや。』
『脳梗塞で父が倒れて以来、いきなり寝たきりの状態になってしまったので、食事も大変になったのですが、大好きだったフルーツだけでもちゃんと食べさせてあげたいんです。』
『半分寝たきり状態の主人の入れ歯が壊れてしまって、ほとんど流動食の味気ないものしか食べさせられないんです。唯一の楽しみを奪ってしまったようで、私たちも辛い。本当になんとかしてあげたいんです。』
ご家族を歯科医院に連れて行きたくても連れていけないという方も多いという現状もたしかにあるのですが、未だに歯医者が訪問で来てくれることを知らない方も多く、本当に諦めている方が多いのです。
勤務医時代にこんな方がいらっしゃいました。
数ヶ月前に入院してからおばあちゃんの上下の総入れ歯が合わなくなり、歯が一本もないので食事はほとんどとれておらず、流動食のものを流し込むだけになっていました。
そこで、ご自宅で相談され、新しく上下の総入れ歯をつくることになりました。
印象的だったのは、入れ歯が完成した日です。ご家族に数種類の食材を用意していただいてましたので、柔らかいものから口に入れてもらい、痛みや不具合がないかを順番に確認し、最後にきゅうりを噛んでもらいました。
すると、噛んだ瞬間『きゅうりが噛めた!!』と、涙を流しながら喜んでくださったんです。
上下に一本も歯がないため、硬いものを噛み切ることなんて到底難しいという状態でしたので、非常に喜んでいただけたんだと思います。数ヶ月間、流動食ばかりで味気ないものをずっと食べていたから、これからやっと食事の喜びを感じられるという想いもあったのでしょう。
僕の隣にいた衛生士も目に涙を浮かべながら、みんなで喜んだことが印象的でした。同じような想いや悩みを抱えている方はとても多いと思います。
私たち、岡本歯科ロコクリニックでは、そのような方の力に少しでもなりたいと思っています。私は歯科医師です。お医者さんのように寿命を延ばすこと(死を遠ざけること)はなかなかできないかもしれません。でも、残りの人生をより充実させる(生を輝かせる)喜びを感じてもらうお手伝いはできると考えています。
少しでも悩まれている方が身近にいらっしゃったら、遠慮なくご相談いただけたら嬉しいです。ご連絡、お待ちしています。