神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
「乳歯はどうせ永久歯に生え変わるから、少しぐらい虫歯になっても大丈夫」
もしかしたら、そんな風に考えている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、乳歯と永久歯はそれぞれが独立している別の歯ですので、仮に乳歯が虫歯になったからと言って永久歯も虫歯になって出てくるわけではありません。
しかしながら、だからと言って乳歯が虫歯になっても永久歯に全く影響はないということではありません。
歯を守る乳歯が虫歯になって神経を取ってしまうことで歯の生え変わりの時期が狂い、歯並びに影響を及ぼしてしまったり、また乳歯の虫歯を治療せずに放置することによって永久歯が変色した状態で生えてきたり、一部がしっかりと形成されずに生えてきてしまったりすることもるのです。
今回は、そんな乳歯の虫歯のリスクと、当院で行っている治療や対策についてお話していきます。
●乳歯の虫歯が永久歯にも及ぼす主な3つの悪影響
①永久歯の歯並びへの影響
乳歯が永久歯に生え変わる時、永久歯は上に生えている乳歯の根を徐々に吸収しながら生えてきますが、虫歯などで乳歯の歯の神経が侵されていたり、治療によって抜かれていたりすると、根の正常な吸収が狂わされてしまうことがあります。
その結果、まだ永久歯に交代する時期ではないにもかかわらず根の吸収の方が進行してしまい乳歯を早期に失ってしまったり、また逆に根が正常に吸収されずにいつまでも乳歯が抜けないまま残ってしまうという状態になる場合もあります。
乳歯から永久歯の生え変わりがうまくいかないと、永久歯が曲がって生えてきてしまったり本来生えるべき位置からずれて生えてきてしまったりと、多くの場合、歯並びに影響を及ぼしてしまいます。
歯並びが悪いとむし歯や歯周病になりやすいばかりか、食べ物が噛みにくく胃腸に負担をかけてしまったり、人前で話すのがニガテになったりと全身や心にも影響を及ぼしかねません。
矯正治療を行うにしても多くの費用と時間を費やしてしまうことになりますので、そうならないように予防することが大切です。
②変色した永久歯や、形成が不完全な凹みのある永久歯が生えてくる場合もある
乳歯が虫歯になって神経が死んでしまった場合、そのまま治療せずに放置してしまうと乳歯の根の先にバイキンの塊である膿がたまります。
乳歯の真下にある永久歯は、そのちょうど膿のたまった箇所で形成されて生える準備をしていますので、少なからずその膿(虫歯菌)の影響を受けてしまうことになります。
具体的には、永久歯が変色した状態で生えてきたり、形成が不完全な凹みのある永久歯が生えてくる場合があります。