神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
新型コロナウイルスの流行による自粛生活がまだ続いていますね。自粛生活による疲れが日々溜まっていることと思います(>_<)なかなか出かけることも難しそうですよね。
皆さんはStay Homeをしながらどんな方法で疲れを消化していますか?
私は家にいる時間が増えたことでつい甘いものを食べることが増えました。
その様な方は少なからずいるのではないでしょうか?
今日は私も含めて甘いものを食べて罪悪感を少し感じている方に、ストレスを軽減するチョコレートの効果についてお話したいと思います。
コンビニやスーパーで「ストレスを減らす」という機能性表示食品のチョコレートを見かけます。
チョコレートにそんな効果が本当にあるのなら嬉しいですよね。
どういうことなのでしょう?
チョコレートの原材料であるカカオ豆は、紀元前200年頃から「神々の食べ物」と崇められており、19世紀のヨーロッパではその薬効を期待して薬として用いられてきました。
生のカカオ豆は原産地で発酵・乾燥されたのち輸出され、その後生産工場で焙煎・磨砕されます。
ここに、砂糖を加えて成形したものがチョコレートであり、油脂分を除去した残渣がココアです。
食品の面からチョコレートの成分を考えると、「カカオマス」と「砂糖」となります。
カカオマスには、脂質成分であるココアバターと非脂質成分であるポリフェノールや食物繊維、ビタミン・ミネラル分(マグネシウム・カリウム等)、苦み成分であるテオブロミンアミノ酸の一種であるγ‐アミノ酪酸(GABA)等が含まれます。
なかでも、ストレス軽減や改善に効果があると報告されているのが、マグネシウムやテオブロミン、GABAです。
マグネシウムは、幸福感を高める働きのある脳内物質「セロトニン」の合成を助け、ストレスに対抗する働きがあります。
テオブロミンはセロトニンの働きを助ける作用があり、ストレス軽減が期待できるとされています。
G A B Aには癒しやリラックス効果に関する報告が多数あります。
チョコレートにストレス軽減や改善が期待できると言われるのは、
これらの成分を含有する為です。
チョコレートは他にも、ポリフェノールの成分による抗酸化作用や心血管系の予防・保護作用、そして、歯周病対策としての有効性などの効果も期待できるとされているのです!!!
カカオポリフェノールの効果
・むし歯菌(ミュータンス菌)への抗菌作用
・歯周病菌に対する殺菌効果
・歯垢をつきにくくする
・口臭を防ぐ
・お口の中の浄化
などがあるそうです。
ただしミルクチョコレートにはカカオポリフェノールが少なく、
ホワイトチョコレートには含まれていません。
カカオポリフェノールの含有量が多いビターチョコレートをお勧めします。
一方で、
カカオの含有量が多いチョコレートには、脂質の過剰摂取の問題があったり、カカオ豆自体に利尿作用や興奮作用のあるカフェインが含まれたり、摂取によりアレルギーを起こした症例などもあります。
また、残留農薬やアフラトキシン(カビ毒の一種)がカカオ豆から検出された報告もあることから、摂取量や衛生面などを含めた注意が必要であると言えるでしょう。
また、食後は正しくお口のケアも忘れないでおかないと、チョコレートに含まれる砂糖によりむし歯になってしまいます。
虫歯の元になるミュータンス菌やソブリヌス菌は砂糖を餌として強い酸を出し、歯を溶かしてしまうので注意してください!!
食べる時間、量に気をつけて楽しみましょう。
食べるには注意も理解しながら、美味しく頂きましょう♪