乳歯と永久歯のお話①

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
今回は、乳歯と永久歯についてのお話です。
まだ小さなお子様がいる方はもちろんですが、「乳歯って子供の歯でしょ? 自分には関係ないよ」と思われている方も、意外に関係があるかも知れません。
乳歯と永久歯の違いはみなさんご存じでしょうか?
乳歯の本数は、上の歯が10本、下の歯が10本の、合計20本です。
乳歯が生え始める時期は生後3ヵ月から12ヵ月くらいが多く、3歳くらいまでにはすべての乳歯が生えそろい、子供の歯並びが完成します。
この時期についてはあくまでも目安で、個人差があるため、1年くらい遅くてもあまり心配することはありません。
永久歯の本数は、一般的に28本(親知らずを入れて数えると32本)です。
小学校に入学する頃(6歳前後)に最初の永久歯が生えはじめ、中学校を卒業する頃(12歳前後)にはすべての歯が永久歯になります。
最初に生えてくる永久歯はいちばん前側の臼歯(前歯から数えて6番目の歯)で、多くの方が6歳頃に生えるため「6歳臼歯」とも呼ばれています。
6歳臼歯は、永久歯の中で一番大きく、噛む力の強い重要な歯ですが、乳歯が抜けてから完全に生えきるまでに約1年もかかります。
奥歯はもともと磨き残しが多い部位であり、かつ生え替わる途中の6歳臼歯は周囲の歯より高さが低く、歯ブラシが届きにくいため、むし歯になりやすい歯でもあります。
乳歯と永久歯では歯の大きさや形が違い、永久歯のほうがギザギザ・デコボコした複雑な形状になっています。
これによってよりしっかりした噛み合わせになり、強い力で噛むことに耐えられるようになります。
また、歯の表面を守るエナメル質の厚みが、永久歯は乳歯の約2倍にもなります。
エナメル質は歯のいちばん外側を覆っている硬い組織で、食物をしっかり噛めるようにするとともに、歯の内側にある柔らかい組織を守る働きをしています。
このエナメル質は、人体のさまざまな組織のなかでも一番硬い部分です。
エナメル質がどのくらい硬いかについては、物質の硬さを表す「モース硬度」という値で知ることができます。
モース硬度というのは、おもに鉱物に対する硬さ(ひっかいた時の傷つきにくさ)のスケールで、地球上で最も硬いといわれているダイヤモンドを10として、その他さまざまな物質の硬さを1〜10で表しています。
歯のエナメル質がどれくらい硬いかというと、モース硬度で7〜8になります。
モース硬度7〜8というのは、身近なものでは鋼鉄のヤスリや水晶と同じくらいの硬さです。
ちなみに、鉄のモース硬度が4〜5(意外と柔らかい)、ガラスが5、人体のなかでは骨が4〜5なので、歯のエナメル質がどれほど硬いかがお分かりいただけるでしょう。
それだけ硬いエナメル質を削るために、歯科で用いるドリルの先端は、あらゆる物質のなかで一番硬いダイヤモンドが使われています。

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