フッ素のお話①

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
むし歯予防の分野でよく聞く言葉「フッ素」ですが、知らない方はほぼいないのではないでしょうか。特に、小児歯科においては柔らかくて虫歯になりやすい乳歯の歯質を強化する目的でよく使用されている化合物です。
フッ素の利用は、WHO(世界保健機関)をはじめ世界の150以上の保健関連団体がフッ素の安全性・効果を基にその利用を推奨しており、日本においても、日本歯科医学会や厚生労働省、日本口腔衛生学会などから虫歯予防に有効であると推奨されております。
しかしながらその一方で、フッ素の安全性に疑問を投げかける意見もあり、お母さま方の中にはフッ素利用について不安を感じている方もいらっしゃるようです。
今回は、そんな皆様のフッ素の対する疑問や不安にお応えするため、フッ素のついての基礎知識や有効性、危険性などをまとめてご紹介させていただきます。
●そもそも、フッ素ってなに?
フッ素とは、私たちの身近な自然界にある元素のひとつで、お茶や魚介類などに多く含まれています。
フッ素はミネラル(無機質)の 1 つで、カルシウムと同じように歯と骨の構成成分(構成素)であり、歯や骨の石灰化度を調節する働き(調節素)を持っています。
虫歯予防に欠かせないだけではなく、むし歯予防以外にも骨に対して有益な作用があり、適量のフッ素摂取により骨折や骨粗鬆症の予防が期待できます。
また、大動脈の石灰化を予防する作用もあり、結果的に冠動脈疾患(心臓疾患)による死亡率が低下するという報告あるほど大切な役割を担っています。
●フッ素が虫歯予防に効果的な理由
1、再石灰化を促進
フッ素は、歯から溶け出したカルシウムなどが再び歯の表面に戻ろうとする作用(再石灰化)を助け、歯の修復を促進します。
2、歯質を強化する
フッ素が歯に取り込まれることでエナメル質を強化し、酸に溶けにくい強い歯にします。
3、虫歯を抑制
フッ素の抗菌作用により、虫歯菌の働きを抑えて、酸の生産を抑制します。
●フッ素の効果と使い方
・フッ化物歯面塗布(予防効果:30~40%)
歯科医師や歯科衛生士がフッ素を歯の表面に塗る方法で、歯科医院や市町村の乳幼児健診などで行われています。
新しい歯が生えるのに合わせて年3~4回繰り返してフッ素を塗ると効果的です。
・フッ化物洗口(予防効果:50~80%)
フッ素の入った液で1分程度ぶくぶくうがいをします。毎日、もしくは週に1回程度行います。
ブクブクうがいができるようになる4歳ごろから行えるようになります。
・フッ素入り歯磨き剤(予防効果:20~30%)
市販のほとんどの歯磨き粉にフッ素が入っています。毎日のケアが大切です。

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