神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
だんだんと寒さが厳しくなってきましたね。季節の変わり目のこの時期に出てくるお口のトラブルで多いのが、知覚過敏です。
今回は、知っているようで意外と知らないことが多い、『知覚過敏』についてお話したいと思います。
まず、最初に皆さんがよく耳にしている『知覚過敏』という名称は、実は、略称で、正式な病名としては『象牙質知覚過敏症』という名称なのです。
知覚過敏症とはなんでしょうか?虫歯ではないのに、冷たいものが凍みたり歯ブラシを当てた時に、ピリッとした痛みが起こる症状を『知覚過敏』と言います。症状は一過性で、冷たい水や摩擦などの外来刺激が無くなると、痛みが無くなるのが特徴ですが、症状が酷くなると、歯ブラシが当てられなくなったりすることがあります。
知覚過敏症の原因はなんでしょう?
直接の原因は、エナメル質が傷つき、削られた結果、象牙質が露出してしまう事です。なぜ、エナメル質が傷つき削られてしまうのでしょうか?この原因は、一つではなく以下のような様々な原因が考えられています。
①間違ったブラッシング方法
②研磨剤が配合された歯磨剤
③歯ぎしり(噛み合わせ)
④酸
⑤歯周病(歯槽膿漏)
⑥ホワイトニング
この中で最も大きな原因が①間違ったブラッシング方法と言われています。
硬い歯ブラシでゴシゴシと力任せに歯磨きを日々の積み重ねによりした結果、エナメル質が削られていくのです。①に②を沢山付けて磨くのが、一番危険です。
次に多い原因としては、③歯ぎしりと言われています。歯ぎしりの原因は、「ストレス・不安・疲れ」などと考えられていますが、歯ぎしりは直接エナメル質をこすり合わせるため、エナメル質が削れたりする原因となるのです。全体的にこのように削れている(くさび状欠損)のが特徴です。
歯ぎしりが原因となる場合には、マウスピースを作成したりするなどしていかないと、単純に凍み止めを塗布するだけでは、知覚過敏が再発してしまう可能性が高いのです。
知覚過敏の対処法についてご紹介します。
・正しいブラッシング方法を習得する
・歯磨剤を見直す→・研磨剤不使用の商品を使う(ジェルコートなど)、知覚過敏用の商品(シュミテクトなど)を使用する
・歯科医院で治療してもらう→・知覚過敏用の薬の塗布
・歯科用レジンでカバー
・MIペーストの塗布など・・・
冷たいものを飲んで凍みると、知覚過敏だと思いこんでしまい、しばらく我慢しているとそもそも虫歯が原因だった場合、進行してしまい手遅れになってしまう恐れがありますので、是非できるだけ早めに歯科医院を受診して検査してもらうことをお勧めします!