大人がなりやすいむし歯 って??

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
今回は『大人がなりやすいむし歯』についてお話したいと思います。
「歯茎が痩せた・歯が長くなった気がする」そう感じる方は『大人がなりやすいむし歯』に要注意です。
加齢や歯周病の進行などにより、歯茎が下がると歯の根っこ(歯根)が露出します。実は、この根っこの部分はとてもむし歯になりやすいのです。
今回は根元むし歯について、詳しくお話していきます。
まず、根元がむし歯になりやすい人とはどんな人でしょうか?
●加齢により歯茎の位置が下がった人
年齢を重ねると、骨や肌、体の状態が変化するのと同じようにお口の中も変化します。ブラッシングの状態や噛み合わせなどによっても個人差はありますが、歯茎も少しずつ下がってしまうことが多いです。
また、加齢や薬の副作用で唾液の分泌が少なくなっていると、お口が乾きやすくなります。唾液には、汚れを洗い流す作用や、むし歯を防いでくれる働きがありますが唾液が少ないとむし歯に対する抵抗力も落ち、むし歯リスクが高くなります。
●歯周病により歯茎が下がった人
歯周病は、年齢関係なく起こります。歯周病により歯を支えている骨の量が減ったり、炎症が落ち着き腫れていた歯茎が引き締まってくると歯茎の位置が変わり、根っこが見えてくることがあります。歯周病では歯茎に焦点が行きがちですが、歯周病によって露出した歯の根元に対するケアも重要になってきます。
根元がむし歯になりやすいのはなぜでしょうか?
根っこは歯の頭(歯冠)の部分に比べると非常にもろいです。
頭の部分はエナメル質という硬い組織で覆われていますが、根っこは象牙質という柔らかい組織がむき出しになっています。
さらに詳しく説明すると、エナメル質と象牙質は酸に対する耐性も異なります。
お口の中は中性(pH6.8~7.0)ですが、お食事やむし歯菌がつくる酸などにより一時的にお口の中の酸性度が高くなります。この酸性の状態が長く続くと酸により歯が溶かされる事があります。
歯の表面のエナメル質はpH5.5以下にならないと溶けませんが、根っこの象牙質はpH6.0~6.7以下になると溶け始めます。象牙質はエナメル質よりも酸に弱く、かなり溶けやすい組織ということが分かります。
また、象牙質には象牙細管(ぞうげさいかん)という無数の小さい穴があいています。
この穴を通して細菌や酸が歯の内部にまで到達することもあり、むし歯の進行ペースが速く短期間で歯の神経にまでむし歯が及んでしまうこともあります。
では、予防するにはどうしたらいいでしょうか?
過度な力は入れない丁寧なブラッシングに加え、高濃度のフッ素が有効です。
フッ素は、歯の表面のカルシウムと反応して歯の表面にとどまり効果を発揮します。エナメル質に比べて象牙質は、有機質が多くフッ素がとどまりにくいため、より高濃度のフッ素が必要になります。
また、定期検診もむし歯予防には大切です。普段のブラッシングでは落とせない汚れをクリーニングしたり治療が必要な部分を早期に見つけ治療することで将来残せる歯の本数も大きく変わってきます。
みなさんお気軽にロコクリにご来院くださいね!!

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