お口の中の菌と病気について②

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
前回から引き続きお口の中の菌と病気のお話をしたいと思います。
歯周病の原因として有名なのは、3つあるんです。
細菌の形は球菌(球状のもの)や桿菌(棒状のもの)などさまざまな形態をしており、お口の中の様々な場所で活動しています。
歯に付着する歯垢の中にいる代表菌種 としては下の3種の細菌がよく知られています。
①ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivaliss)
非運動性のグラム陰性偏性嫌気性。慢性歯周炎に関わる最重要細菌と言われている他、上部消化管、気道、結腸にも生息している。むし歯菌とは多くの場合、このミュータンス菌を指すことが多くあります。

②トレポネーマ・デンティコラ(Treponema denticola)
嫌気性のグラム陰性菌で、らせん状の形で錐揉み運動をしている。重度歯周炎の病巣からの検出頻度が高いとされており、この菌が免疫抑制作用に関わっているともいわれている。
③タネレラ・フォーサイシア(Tannerella forsythia)
グラム陰性偏性嫌気性細菌。、基本的に酸素のないところを好む通性嫌気性菌。歯周病の原因となる細菌で、ジンジバリス菌・デンティコラ菌と共に歯周病を増悪することが報告されているそうです。
上の3つの菌はポルフィロモナス・ジンジバリスを中心に、歯周病の病原菌のグループとしてお口の環境を悪くしていきます。これらの細菌が好むのは歯ぐきからの出血、血液です。つまり歯周病が悪化し、出血が状態化するとこれらの菌がますます元気になっていくということになります。歯周病の悪化を止めるということは、これらの菌のコントロールをするということです。
これら3つの菌の住処は歯周ポケットという歯と歯肉の間の溝です。酸素が苦手なこのグループはどんどん奥の酸素が少ないところを目指します。これを止めるには、餌となる血液を菌に与えず、住処をなくす必要があります。それにはまず毎日の歯磨き、それと歯科医院による専門的なクリーニングが必要です。歯周病とは即ち「菌」との戦いです。菌の生息方法を知り、その戦い方を知れば、どうすべきかは見えてきます。この菌が活動しているかも?と思ったら、まずは歯周ポケットの深さを図るところから始めましょう。お口の今の状態を知るためにも、定期的な検査とクリーニングが必要です!気になられた方はロコクリまでお気軽にご連絡くださいね!

おすすめ記事

  1. 抜歯後の痛みが取れないのはドライソケットが原因!?①
  2. 岡本歯科ロコクリニックは歯医者なのに、LINE @で予約が取れる…
  3. 唾液マッサージってなぁに?
  4. 舌に苔がある?
  5. お子さんのお口の発育は大丈夫??3
  6. ロコクリでは日曜日も診療しています!! ①
  7. 乳歯の歯のケアはどうしたらいいの?
  8. お口の汚れを確認してみましょう!

関連記事

  1. 歯磨きは1日に何回するべき?
  2. 夜間の歯痛の原因と対処法について
  3. 歯がなくなったらどうなる?②
  4. えんとつ町のプペル
  5. 歯並びが悪くなる原因ってなぁに?
  6. なぜ歯を磨くのでしょうか?
  7. 妊娠性歯肉炎の原因と予防法②
  8. 食事から虫歯予防!
医療法人社団 咲生会
岡本歯科ロコクリニック


〒658-0072
神戸市東灘区岡本1丁目8-2
アーベイン岡本3階
・阪急 岡本駅より徒歩2分
・JR摂津本山駅より徒歩2分
 
TEL:078-224-5372 / FAX:078-224-5373
> 個人情報保護方針
 

最近の記事

PAGE TOP