神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさんは歯の神経がどれだけ大切なものかご存知ですか?「虫歯になって痛みが出たら神経を抜けばいいんでしょ?」と軽く考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろん虫歯が大きくなって痛みが出てしまった場合や、神経まで虫歯菌が感染している場合は神経を抜く必要があります。しかし、歯の神経には私たちの歯を守る多くの役割があります。できる限り神経を残していきたいというのは患者さんも歯科医師も同じ気持ちです。
神経がどんな役割をしているか、神経を抜いた歯がどうなるかを知っていただければ、神経を抜くほどの虫歯にならないようにすることがいかに大切かがお分かりいただけるかと思います。今回はそんな歯の神経のお話をしていきたいと思います。
まず、歯の神経とはどんなものでしょうか。
歯の神経は歯の中心部にある組織です。血管、神経線維、リンパ管などがあり、歯に栄養を送っています。
歯の神経の役割はいくつかあります。
① 虫歯になったことを気づかせてくれる
歯の神経は痛みを感じるセンサーの役割をしています。冷たいものや熱いもの、甘いものがしみると「虫歯かな?」と気づきますよね。痛みや違和感を感じることで私たちは虫歯になったことを知ることができるのです。
② 虫歯から守ってくれる
歯の神経は虫歯ができると歯を固くしたり、内側に新しい組織を作って虫歯が急速に進まないように歯を守ろうとします。
③ 歯が割れるのを防いでくれる
毎日の食事で固いものを食べたり、強く食いしばったりしても歯が割れたり折れたりしないのは、神経があることで血液や水分、栄養分が歯に行き届き、歯が適度に“しなる”からです。
④ お口の中の変化を知らせてくれる
虫歯以外でも、歯が磨り減ったりヒビが入ることで、しみたり痛みが出ることがあります。生活習慣などが関係している場合はそこを見直し、症状が悪化しないように対応することができます。例えば、ゴシゴシ強い力で歯磨きをし、その影響で歯の表面がすり減ってしみている場合、歯ブラシを変えたり歯磨きの仕方を改善し、症状が悪化しないようにすることができます。
⑤ 歯の根っこの成長を助ける
歯の生え始めの時期は歯の根っこはまだ未完成の状態で、神経が根っこの成長を助けます。根っこの成長が止まってしまうと歯と根っこの長さのバランスが崩れ、歯を支えることができなくなってしまいます。