神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
球技をしていてボールが歯に直撃したり、倒れたときに歯を地面にぶつけてしまったりと、スポーツをしているときに歯が欠けることや抜けてしまうことがあります。このような場合はどのような治療を受けることができるのかみなさまご存知でしょうか。また、スポーツによる歯の損傷を防ぐためにどのような措置を取ることができるのでしょうか。
ボールが歯だけにぶつかったなら歯の治療を最優先にすればよいですが、頭部や顔面などに強い衝撃を受けている場合は、まずは脳外科などに行くことが必要になります。頭部から出血している場合や脳出血が起こっている可能性がある場合は、早めの治療が必要となりますので一刻を争います。
出血部分や頭部に異常がないことが分かったら、次は歯の治療を行います。歯が欠けてしまったときや抜けたときは、どのようにすればよいでしょうか。
歯が細かく割れてしまったときは修復することができませんが、大きく1ヶ所か2ヶ所くらい割れてしまったときは、歯科医院に持っていけば接着剤で元通りにくっつけられる可能性があります。口の中に歯のかけらが残っているときは取りだして、周りに落ちてしまったときは探して、欠けた歯を歯科医院に持っていきましょう。
もし歯が根元から抜けてしまったときは、口の中に入れて、すぐに歯科医院に持っていきましょう。歯の根っこを触らないようにし、冷たい流水で軽く洗います。そのまま抜けたところに戻せそうであれば、差し込むように戻してください。飲み込んでしまいそうで怖いときは、新しい牛乳を購入し、牛乳パックの中に抜けた歯を入れて持ち運びます。「ティースキーパーネオ」という歯の保存液も販売しているので、ご家庭や学校で常備しておくのもおすすめです。
歯の根元には「歯根膜(しこんまく)」という組織があります。この歯根膜は非常に乾燥しやすいので、手で持ち運んだり、紙に包んだりすると歯根膜自体がし滅してしまうことがあります。牛乳や保存液を使って歯科医院にすぐに運び、処置をすると、歯根膜が再生することもあります。すぐに近くの歯科医院に行き、歯が抜けて救急事態であることを伝えましょう。
歯の一部が欠け、しかも、その破片が見つかっている場合は、接着剤でくっつければ元通りになります。ただし、歯の半分以上が折れて神経部分が出てきてしまっている場合や歯が根元から折れて神経治療が必要になる場合は、単に接着剤だけでは治療を行うことができません。
歯の半分以上が折れて、神経が出ている状態になっている場合は、まずは神経が細菌感染していないか確認します。神経を温存できる状態なら、消毒を行い、歯の折れた部分を接着剤でくっつけます。