神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
歯磨きの途中に口内から出血すること、よくありますよね。中には「痛みも感じる。」という方もいらっしゃいますが、何も感じないのに、出血していることもあるでしょう。
そのため、「出血を見るたびに歯茎が弱っているのか心配になります。」というお声をよく耳にします。
今回は、そんな歯磨き時の出血や痛みの原因について詳しくご紹介します。
■歯磨き時の出血や痛みの原因について
歯のクリーニングでは出血を伴ったり、強い痛みを伴うことがあります。特に、毎日の歯磨きが十分にできておらず、口内環境が悪い方はクリーニングで出血や痛みが伴いやすいです。なぜなら、歯茎に腫れや硬く固まった歯石などがあるからです。
出血や痛みの原因については以下でお話します。
・歯周ポケット奥深くにある歯石の除去
歯石は、歯垢がミネラル分や血液などと混合することで歯の表面に付着します。そのため、歯磨きで歯垢が落としにくい部分には歯石が溜まりやすく、歯の隙間や歯周ポケットなどに歯石が固着してしまいます。歯周ポケットが大きくなり、その奥に歯石がある場合には、それらを除去する際に出血や痛みを伴ってしまう可能性があります。
・長期間溜まっていた歯石の除去
歯垢が固まり歯石になってから長期間放置していた場合には、歯に強固にくっついてしまっているため、それを取り除く際にエナメル質の歯の表面まで剥がしてしまうことがあります。損傷したエナメル質は自然に修復するとはいえ、その際に痛みが生じることがあります。
・歯茎が腫れている場合
歯肉炎や歯周炎などが起こると、歯茎に膿や血液がたまって腫れてしまいます。こうした腫れがある場合にはクリーニングをした時に出血しやすくなります。
・歯茎が下がっている場合
歯茎が下がっていて歯根あたりの歯が露出していると、痛みを感じる場合があります。歯根付近は神経に刺激が伝わりやすいため、痛みを感じてしまいます。歯茎が下がる原因としては、歯周病や加齢などが挙げられます。
・歯石除去装置によるもの
歯石を取る装置として超音波スケーラーを用いる場合には、強い痛みを感じることがあります。超音波スケーラーは頑固な歯石を取り除くことが可能ですが、その振動や装置を冷却する水がしみるような痛みを生じさせる可能性があります。
口内の出血や痛みの原因はさまざまです。普段口の中を目にすることが少ないため、血が出ていたり、痛みを感じたりしても軽視しがちです。しかし、原因が分かれば歯茎を元気な状態に戻すことができます。そのため、ご自身の出血・痛みの原因は何なのか確かめるようにしてください。歯は一生ものですので、大切にしてくださいね。