タイトル:ステインがつきやすい人
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
歯医者さんでクリーニングをしたりする際に、ミラーで歯の裏側を一緒いチェックして見てみると、お茶やコーヒーのステイン(茶渋)だらけだった事はありませんか?
他にも、いつも決まった部位にステインがついてしまう方もいます。ステインはどういう場合に歯についてしまうのでしょうか?ご説明したいと思います。
ステインが付きやすい人とは、まずは唾液が少ない人です。唾液は歯の汚れを洗い流します。
ストレスや病気で唾液の出が少なく、ドライマウスになっている場合は、流れずに飲み物や食べ物の色素が残ってしまいステインになってしまいます。普段から口の乾きをお茶やコーヒーなどの色素の多い飲料で潤していると、「お茶など飲む→口の中が乾く→再び飲む→乾く」をエンドレスに繰り返してしまい、ステインがどんどん歯に塗り重ねられていきます。
口が渇いてしまう方は、水か口腔保湿剤の使用をオススメします。
ステインが付きやすい人の次にあがるのは、口呼吸をしている人やポカン口な人です。
口呼吸もポカン口も常に口が開いて、外気に触れている状態になります。たとえ、唾液が十分に出ていたとしても、前歯の表面は乾燥してしまうのでステインがついてしまいます。口呼吸、ポカン口のステインの付き方の特徴は、前歯の先端付近にステインがよく付きます。
前歯でも唇で隠れている所には付きにくいです。口呼吸してしまう方は、鼻呼吸をこころがけ、鼻に鼻炎などの問題がある場合は耳鼻科を受診しましょう。
唇が無意識のうちに開いてじまうポカン口の場合は、唇を強く閉じる訓練で口の周りの筋肉を鍛えることで改善します。
ステインが付きやすい人の最後にあがるのは、歯の凹凸が大きい人です。主に歯の裏側によくステインがつく方に見られます。歯(特に前歯)の裏側は凹凸があります。人によってはかなり凹凸が深い方もいます。そのような場合、凹んでいる部分は歯ブラシが届きづらいので、ステインが蓄積されてしまいます。ヘッドの小さい歯ブラシやタフトブラシでしっかりブラッシングすればステインの沈着を防ぐ事ができます。ただし、どうしてもブラシでは届かない所もありますので定期的に歯科で歯の清掃をしてもらって下さい。
ステインが付かないために大切なことは、歯みがきと歯や口を乾燥させない事です。時々、荒い研磨剤が入った歯磨き粉が売っているのを見かけます。そのような製品を使えば、確かにステインは取れるのですが、歯を傷つけ余計に汚れが付きやすくなってしまうので注意してください。