犬歯の役割とかみ合わせについてのお話②

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回も引き続き、犬歯誘導咬合とはなんなのか、犬歯の役割とかみ合わせについてお話していきたいと思います。
犬歯誘導咬合でないと起こりうる様々な症状についてもお話します。
犬歯誘導が行われない噛み合わせでは、奥歯に横方向からの力が強くかかってしまうことで、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)と呼ばれる状態を引き起こし、次のような様々な症状が出てくることがあります。
 奥歯に亀裂が入ったり、割れたりする
 奥歯に知覚過敏や痛みが起こる
 奥歯の亀裂から細菌が入り、虫歯になりやすくなる
 奥歯がグラグラしてくる
 歯周病が進行しやすくなる
 顎関節症を引き起こす
犬歯誘導でなくなってしまう原因はなんでしょうか。
理想的な噛み合わせ様式と言われる犬歯誘導ですが、そうでなくなってしまう原因としては次のようなものがあります。
 もともとの歯並び(八重歯など)
 虫歯で歯が欠けた、歯を抜いた
 歯の治療後、歯の当たり具合が変わった
 歯ぎしりによる歯のすり減り
では、犬歯誘導咬合でない人はどうすればいいのでしょうか。
「自分は犬歯誘導じゃないから歯を早く失ってしまうの?」と不安に人もいると思います。しかし、理想的な純粋な犬歯誘導ができている人というのは実際それほど存在せず、ほとんどの人は犬歯誘導ではないのが現状です。そして、犬歯誘導でない人の全てが早く歯を失っているわけでもありません。
大事なのは全体的にバランスのとれた噛み合わせであり、特定の歯に過剰な負担がかかりさえしなければ犬歯誘導がなくても、噛み合わせが崩壊したり、歯を早く失ったりするわけではないと言っていいでしょう。そのため、犬歯誘導咬合でないとしても、そんなに気にすることはありません。もし噛み合わせによる過剰な負担が歯にかかって歯や顎に何らかの症状が出ている場合、歯や顎に過剰な負担を与えるような行動、例えば歯を無意識にカチカチ合わせてしまう癖や食いしばる癖がないか、そして夜間に歯ぎしりをしていないか、硬いものを食べ過ぎていないか、ということを疑ってみた方が良いかもしれません。
犬歯誘導咬合であることは理想的ではありますが、それにこだわりすぎる必要はありません。歯を長持ちさせるためには、噛み合わせを崩壊させないためにも虫歯などを放置しないこと、歯科に定期的に通って噛み合わせのチェックをしてもらいバランスのとれた噛み合わせをキープすること、バランスの悪い噛み合わせである場合には矯正治療も考慮に入れること、歯ぎしりなどの過剰な力のコントロールをすることなどが大切です。オーダーメイドのマウスピースで様子をみることもできます。何か気になられることがある方は、ロコクリまでお気軽にお問合せくださいね!

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