神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
「歯磨きの後、口をゆすぐ回数は少なめで良い」ということを、どこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 数々のメディアで取り上げられていますが、「本当にそうなの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。 歯磨き粉の味や舌触りが残る感じがして、慣れないと気持ちが悪いですよね。 うがいには口の中の菌を洗い流してくれる効果もあるでしょう。 そこで、歯磨き後に必要以上に口をゆすがないほうが良い理由と、うがいのタイミングなどをお伝えします。
歯磨き粉を使った歯磨きの後に、その味を口の中から消そうと思うと、多めの水で3回くらいは口をゆすぐことになると思います。
その後に、喉を洗うガラガラうがいをする方もいるかもしれません。
しかし、近年フッ素の効果に注目されていて、歯磨き粉のフッ素をできるだけ口内に残す歯磨き法がおすすめされています。
虫歯は、食事によってつくられた酸が歯を溶かすこと(脱灰)から始まりますが、適切なケアをしていれば再石灰化が起こり、正常な状態に戻ってくれます。フッ素は、その再石灰化を助ける成分と言われています。
もし歯磨き後に口を入念にゆすいでしまうと、フッ素まできれいに洗い流されてしまい、歯磨き粉によって得られる効果が半減してしまうようです。
そのため、「少量の水で1~2回程度の回数ゆすぐ」という方法が主流になりつつあります。
くり返しになりますが、フッ素入りの歯磨き粉を使って歯を磨いたら、少しの水で1~2回ゆすぐだけにしておくことが虫歯予防として効果的だとされています。
できれば、小さじ2杯程度の水で、ゆすぐ回数は1回だけにしておいたほうが良いようです。
とはいえ、「もっと口をゆすいでサッパリしたい…」と思うこともあるでしょう。
歯磨き粉を飲み込んでいるような気がして気持ちが悪いかもしれませんし、歯以外の健康のために、うがいをしたい場合もあると思います。
「飲み込んで大丈夫?」という疑問については、「少量なら問題ない」というのが答えです。
歯磨き粉の成分には基本的に、人体に害のあるものは含まれていません。
歯磨き中にも、少量の歯磨き粉を飲み込んでしまうことがありますので、体に毒になるものが含まれていないのは当然のことです。
フッ素は大量に摂取すると良くないことが分かっていますが、歯磨きで使われる量くらいなら問題ないと言われています。
次に、「歯以外の体の健康のためにうがいをしたい」ということについて考えます。
うがいには、喉や舌などの歯以外の部分を清潔にして、感染を防ぐ目的もあります。
忙しくて、歯磨きのときだけ、口をゆすぐ際にうがいのことを思い出す方もいるでしょう。
ガラガラうがいには、下記の効果があると言われています。
・喉にうるおいを与える
・喉についた菌を洗い流す
・ホコリなどを洗い流す
・たんを取り除く
・血行を良くする
・口臭をやわらげる
・爽快感が得られる
うがいをすることを習慣にするのは、とても良いことです。
しかし、歯磨き後にするよりも適したタイミングがあると考えられます。
うがいは外出先から帰宅したときや、人混みから抜け出した後、喉や口の中に違和感を感じるときなどに行うと良いでしょう。
掃除の後に行うのもおすすめです。
菌やホコリなどは長時間、喉についたままにしないほうが良いからです。
歯磨きは、起床後や寝る前に行う方が多いと思いますが、うがいはそれよりも早いタイミングで行うことをおすすめします。
〈効果的なうがいのポイント〉
・ブクブクうがいで口をゆすいだ後にガラガラうがいをする
・1回15秒、回数は3回
・「あー」と声を出しながらガラガラうがいをする
ここまでで、歯磨き後に口をゆすぐ回数は1回、多くても2回で、水は少なめにするという方法をご紹介してきました。
実は、フッ素入り歯磨き粉を使用したら、歯磨き後には吐き出すだけで口をゆすがない方法もあります。続く。