こんにちは(^ ^)
岡本歯科ロコクリニック(ロコクリ)の院長、池澤です!
今日はなぜ、僕が
『インプラントをやらない』
という選択肢を取ったのかについて書きたいと思います。
実は僕も学生の頃はインプラントをバンバンやろうと思っていた1人でした!
やはり、インプラントが出来る歯医者はカッコいい!
すごい技術を持っている!
ぐらいの風潮がありましたから、余計にそう考えていました。
では、なぜそんな僕がインプラントという選択肢を自分の歯科治療から外したのでしょう?
それは、ある先生との出会いがキッカケでした。
その先生はインプラント治療を日々の診療に取り入れてらっしゃる方で、いろんな勉強会に行って頑張っている方でした。
その方と愛知県の月星先生の勉強会で出会ったときに、こんな話をしたのです。
『前に関東のある勉強会に行ったんだけどね。
そのときのやりとりがひどかったんですよ。』
『えっ?どんなことがあったんですか?』
『1人の若手の先生が、
抜歯せずに歯周病の治療をして歯を残すか、骨があるうちに抜歯をしてインプラントにするか悩んでる
という質問をベテランの先生にしたときにね、
「インプラントの方がお金になるんだから、早く抜歯してインプラントにすればいいじゃないか!」
と答えたんですよ。
それって、もはや医療じゃないなと思って、その勉強会に参加するのはやめることにしたんです。』
『たしかに、それは患者さんのための治療というより、医院経営のための治療ですよね。』
『歯医者じゃなくなる気がして、僕は嫌でした。』
『すごくわかります。』
この話をしてから、僕は考え方が変わりました。
インプラントをするためには、以下の条件があります。
・インプラントを植えるための骨(顎の)があること
・お金があること
この2つともを満たしていないと、基本的にできません。
つまり、インプラントをするためにはある程度の骨がある歯を抜いて、チタンなどのネジを植えることになります。
しかし、ここである疑問が出てきます。
『インプラントを植えるための骨がしっかりある歯ということは、そもそもインプラントをする必要があるのか?』
『骨が割と残ってるなら、インプラントをするんじゃなくて、その歯を残すことを優先して治療すれば、十分歯を残せるんじゃないのか?』
ということです。
抜かなくてもいい歯を抜いて、そこにインプラントを入れるのが一番歯医者は儲かります!
驚くことは、それを実践している先生が実際にいることです!
ただの金儲けです!
それは、基本的には歯医者の仕事ではないと思っています。
『医は仁術』という言葉が、僕の好きな漫画にあるのですが、本当にその通りです。
医療はあくまで奉仕の精神で臨むべきだと思います。
ということで僕は、
歯を残すことを前提とした上で、どうすれば残せるのかという治療方針のもとに考えて治療計画立てて、それを実行し、患者さんの未来をより良いものにしていくことが歯医者の仕事だと思うのです!(あくまで僕は、そう思うという話です)
もちろん、その方にとって本当にインプラントがベストな選択肢であるならば、それを選ぶべきです!
僕もインプラントを完全に否定するわけではないです。
ただし、金儲けの道具としてしか考えてないような歯医者がいることも事実なのです。
僕は、そうなるのが絶対に嫌だったということです!
本当に患者さんにとって、何がいいのかを親身になって考えられる歯医者でいれるように、僕自身の治療からはインプラントという選択肢を外しました(^ ^)
もちろん、インプラントがベストだと思われる方には技術的にも人間的にも優れている先生をご紹介したいと思います!
僕は皆さんに嘘をつかずに治療が出来る歯医者でいることを約束します!