タイトル:キシリトールのすごいお話①
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさん、「キシリトールはなんとなく歯にいい」そんなイメージを持っていませんか?
実はキシリトールには、なんとなくどころではない“スゴイ!!”がつまっているんです。
今回はそんな知られざるキシリトールのすごさをご紹介したいと思います。
むし歯は、お口の中のむし歯菌(ミュータンス菌)が原因でできます。むし歯予防の基本は、歯ブラシなどの道具を使って、毎日“菌(プラーク)を取り除く”ことが基本です。
キシリトールはそのミュータンス菌に直接働きかけ、“むし歯の原因そのものを弱らせる”ことでむし歯を予防することが出来ます。
ミュータンス菌には、種類が2種類あります。
むし歯をつくる力のつよい“悪玉菌”と、
むし歯をつくる力のよわい“善玉菌”です。
キシリトールは、その力のつよい“悪玉菌”を減らすので善玉菌が優勢になり、むし歯になりにくいお口になります。
歯の表面につくプラーク(歯垢)はミュータンス菌のすみかです。
キシリトールを取り続けることで1年後にはミュータンス菌は半分以下に。
さらに、2年後には4分の1にまで減少します。
ミュータンス菌は糖分から歯を溶かす「酸」をつくりだします。しかし、キシリトールから「酸」はまったく作られません。
キシリトールを妊娠6ヶ月のお母さんが13カ月食べた研究では、生後1歳の時点でお口にミュータンス菌がいたこどもは、食べていないお母さんのこどもに比べて、4分の1でした。
キシリトールはミュータンス菌をうつりにくくし、感染を予防します。キシリトールを取ることは、あなただけでなく、こどものむし歯予防にもつながるのです。
キシリトールは天然の甘味料で、シラカバやカシなどといった樹木から採れ、主にフィンランドで生産されています。
その安全性は、厚生労働省や国際的会合JECFAでも認められています。また、私達の食べている野菜やくだものにも含まれている身近な素材です。
キシリトールは、ショ糖(砂糖の主成分)とほぼ同じ甘さ。
だから、おいしくむし歯予防ができます。
まれにお腹がゆるくなる人もいますが、これは食物繊維のように消化されにくいため。少量から始めれば、身体が慣れていくので心配いりません。キシリトールは、血糖値を上げにくい甘味料なので、糖尿病の方の食事にも甘味料として長年使われています。
キシリトールのすごさ、分かっていただけましたか?(^^)/
次回はキシリトールをどんな時にどう選べばいいか、もう少しご紹介したいと思います♫