タイトル:透明飲料ってどうなの??
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
透明飲料の種類がすごく増えてブームとなっていますね。透明でない清涼飲料水と比べて、体への影響に違いはあるのでしょうか?
これは製造過程の違いによるものなので、ずばり体への影響は考えにくいと言われています。
しかし、糖質を摂取することによる体への影響は、透明でない飲料と違いはありません。
これまで“透明飲料”と言えば、水(ミネラルウォーター)や果物の香りがする水(フレーバーウォーター)を指していました。
しかし、各社飲料メーカーがコーヒーや紅茶、色のついた炭酸飲料、ビールまでも透明にして売り出し始めました。その背景には、「透明な見た目が健康によさそう」「ダイエット中でも飲めそう」「時間や場所、周囲の視線を気にせず飲める」「歯にステインがつかないように」といったような消費者の持つ印象やニーズがあるようです。
製法は、コーヒー豆や紅茶葉などの香りだけを抽出する方法や、香料の添加によって本物らしくしているものがほとんどです。したがって、コーヒーの色味成分(メラノイジン、カラメル、クロロゲン酸類)や紅茶の色味成分(テアフラビン、カテキン)などが含まれない、無色の飲料が出来上がります。そのため、歯の表面に飲料の色素が沈着することを懸念している人が透明飲料を飲むことには、メリットがあるといえるでしょう。
甘味成分としては、糖類(砂糖、高果糖液糖、スクラロース、アセスルファムkなど)が含まれています。
砂糖や高果糖液糖を含む商品には、これらの由来するエネルギー表示がありますが、スクラロースなどの甘味料を含む商品は「0カロリー」と表示されています。(「糖質●g」または「炭水化物●g」と表示があります)一見低カロリーで良さそうにみえますが糖質を摂取していることに変わりはなく、知らない間に糖質の過剰摂取につながっている可能性があることは否定できません。
また、スクラロースやアセスルファムKは人工甘味料の仲間です。生体への影響として、血糖値上昇を起こさないため、食欲亢進を起こす可能性があり、甘味を強く感じた人ほど、一定時間後の食欲亢進が高まるとの報告もあります。
ですから、“透明飲料”であってもなくても、日常的にペットボトルや缶入り飲料を摂取する習慣は、食欲増強によるエネルギーの過剰摂取などの悪影響を体に与える可能性があると知っておくことは重要です。