神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
歯周病予防のために、一番大事で、一番最初に、絶対にやらなければならない、最優先最上級絶対必須なことはなんでしょうか?
きちんと毎日歯みがきすること? 歯間ブラシやフロス? それとも禁煙? 生活習慣の改善の方が先かな?
もちろんそれらも重要です。
必須は必須だし、歯科医院としてはぜひぜひ患者さんにがんばってほしいことです。
でも、歯周病予防のため、あなたが取るべき最初のことはそうではありません。
それは‥‥歯医者さんに行くこと!です!
歯医者来てほしいだけやん、って思う方もいらっしゃるかもしれませんね。メチャクチャわかります。
でも、プロとして責任を持って断言しますが、歯周病予防のスタートは「歯医者さんに行くこと」しかありえません。
これ以外に、今日から気軽にちょちょいとスタートできることはないんです。
そもそも歯周病ってなんでしょうか? どんなイメージをお持ちですか?
歯ぐきから血が出る? 歯ぐきが下がる? 歯がグラグラする?
そんな感じでしょうか。
歯周病とは、一言でいうと、歯肉(歯ぐき)が炎症を起こしたり、歯を支えている骨が溶けるといった病気です。
痛みなどの自覚症状がないことが多く、ひどくなって気がついたときには歯が揺れ始め、いつの間にか歯が抜けてしまう。こわい病気です。
また、歯周病菌が口内の毛細血管を介して血流に乗り全身に回ることから、糖尿病の他、心筋梗塞、脳梗塞、肺炎や低体重児出産、骨粗鬆症など非常に多くの生活習慣病に悪影響を与えることが分かっており 1) 、全身の健康の維持のためにも予防が必須の疾患といえます。
実は歯周病は歯を失う原因の第一位。なんと虫歯以上に歯を失う原因になっており、じつに4割もの割合を占めています。また、20代前半でも7割以上、30代以降なら8割以上が歯周病だと言われています。
歯周病の直接的な原因は、みがき残しから発生するプラークです。
また、プラークは48時間ほどで石灰化し始め歯石となります。歯石そのものは細菌の死骸にすぎず歯周病の直接的な原因にはならないのですが、歯石の表面はざらついているため、プラークが非常にとどまりやすくなってしまうのが問題。
このため、歯石というのは間接的に歯周病の非常に大きな原因となります。歯石がたくさんついている状態、イコール歯周病がどんどん悪化している状態、と考えてほぼ差し支えありません。
歯周病の治療と予防の方法は基本的に同じでシンプル。
できるだけプラークがついていない状態を維持することです。
プラークがついていない状態が維持されると、歯肉の炎症はおさまり、溶けてしまった骨も(一部ですが)戻ります。
歯周病が進行していない状態となるので、イコール予防できている状態になります。
プラークがついていない状態を維持するには
1. ホームケア(日頃の歯みがき)でプラークをしっかり落とす
2. プラークを付着させやすくしている歯石をしっかり落とす
ことが必要になります。
あれ? ホームケアで歯周病が治せる、予防できる、ってことはやっぱり歯医者に行かずとも予防ができるのでは?
いやいや、そういうわけでもないいんです。
続く。