歯の女神アポロニア

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今日はちょっとした歯にまつわる豆知識のお話をしたいと思います。
西洋には歯の女神(守護神)と呼ばれている女性がいます。
それはアポロニアという女性です。どこかでこの名前を聞かれたことはありますか?このアポロニアという女性のことをご紹介しますね。
ローマ帝国時代には、初期のキリスト教徒は、帝国の宗教と皇帝礼拝を拒否したことで迫害を受けていました。
年代記作家エウセビウスによると、アレキサンドリアの行政官の娘アポロニアはキリスト教信仰を捨て、帝国の信仰に改めるよう求められましたが、それを断り、火刑に処されることとなってしまいました。
アポロニアは暴徒により捕えられ、歯を折られ、生きたまま火あぶりにされそうになりましたが(想像するだけで痛すぎますね(>_<))、彼女は逆に自ら炎の中に飛びこんで亡くなりました。彼女は信仰による殉教をそうして市民に示したのです。
炎に焼かれながらアポロニアは
「歯痛に悩む人が私の名をとなえればその苦痛から逃れられるだろう」と叫んだと伝えられています。
そして後年、その堅い信仰心からアポロニアは聖人の列に加えられ、2月9日がその祭日となりました。
当時も歯の病や苦痛に悩まされる人は現在同様たくさんいたため、聖アポロニア崇拝は急速にヨーロッパ各地に拡がっていきました。同時に、ヨーロッパの教会や聖堂にはアポロニア像や数多くの絵画が飾られるようになりました。
本来彼女は年老いた婦人でしたが、一般の宗教画と同じく若く顔立ちの整った女性に描かれています。
また、その肖像はいつも鉗子を持って描かれ、その鉗子にはいろいろな種類があります。これらの彫刻や絵画を見ると、当時歯の痛みを取り除くにはやはり「抜歯」が一番の治療法だったようです。
しかし歯の治療が基本的に抜歯のみだと、どんどん歯がなくなっていきますね(>_<)そう考えると、現代は「抜歯」をする前に出来る治療が多くあってありがたいことですね。お口の中で何かトラブルがあったり、痛みなどの何か症状があった場合は、早めに歯医者さんに行って相談することが大事です!早めに来ていただくことで、その分治療の選択肢も広がるかと思います。ロコクリでは、患者さんのお口の状態に合わせてしっかりお話して治療方針を決めさせていただいた上で治療していきますので、安心してご来院くださいね!

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