ビタミンCのお話①

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
どうしてビタミンCを摂取しなければいけないと思いますか?
ビタミンCは、水溶性ビタミンの1つです。
16世紀から18世紀の大航海時代、新鮮な野菜や果物がなかなか摂ることができなかった船員たちの間で「壊血病」と呼ばれる病気が流行しました。
壊血病とは、血管が脆くなって出血する病気です。
壊血病の症状は、出血のほかにイライラする・貧血・筋肉量の減少・心臓病・呼吸困難・顔色の悪さがあります。
多くの哺乳類(牛や犬やネズミ)は、体内でブドウ糖からビタミンCを作ることができます。
しかし、人間(そのほかサルやモルモット、オオコウモリ)の体内には、ブドウ糖をビタミンCに変換する酵素がありません。
正確には「人間は100万年前にビタミンCを体内で生成する能力を失った」のです。
つまり「人間は、食物からビタミンCを摂取しなければいけない」ことが分かりました。
しかし、現代では普段から野菜や果物を摂取することができるために、壊血病を発症することはほとんどなくなっています。
ビタミンCの摂取基準量は、人間がビタミンCを体内で作ることができないので、「1日100㎎」と設定されています。
平成27年の国民健康・栄養調査によると、日本人のビタミンC平均摂取量は97.9㎎です。
つまり特にビタミンCを摂ることを意識しなくとも、ほぼ基準は満たされているということになります。
そして最近になり、ビタミンCには「抗酸化作用」があり、「抗がん作用」や「動脈硬化の予防」、「アンチエイジングや美肌作用」に有効であることが分かってきました。
さらには「インフルエンザ発症の予防」「花粉症の予防・軽減」にも効果があり、このブログでは書ききれない50以上の効果があることが報告されています。
このような「抗がん作用」「動脈硬化の予防」「アンチエイジングや美肌作用」を発揮するには、1日100㎎のビタミンC摂取でこと足りるでしょうか。
残念ながらこのような抗酸化作用を発揮させるには、1日100㎎では全く足りないのが事実です。
そもそも日本人が平均1日100㎎程度自然にビタミンCを摂っているのに、抗がん作用や動脈硬化の予防、アンチエイジングや美肌作用が表れていないことが証拠になります。
実際にこのような抗酸化作用を発揮させるためには、「ビタミンC1~5gの摂取」が必要になると推奨されています。
これは普段自然に摂取している量の、10倍から50倍です。
ここで、「普段の食事からビタミンCの抗酸化作用を発揮させるのは無理」だということが分かりました。

 

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