残存歯数と生涯医療費の関係って??

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
私たちが生涯に支払う医療費というのは、2400万円にも達します。これは2010年の厚生労働省の調べによる数値です。この中には、風邪で内科にかかったり、ケガをして手術したりするなど、全身の治療に要した費用が含まれています。そんな患者さんの全身の健康にまつわる生涯医療費ですが、お口の中に残っている歯の本数との密接な関係が認められていることをご存知でしょうか。
まず、残存歯数が多いほど生涯医療費が安くなるのでしょうか?
残存歯数と生涯医療費に関するデータで、香川県の歯科医師会が報告した有名な調査があります。それによると、残っている歯の本数が少ないほど、全身にかかる医療費が高くなる傾向が認められたのです。例えば、残存歯数が0本の人と20本以上の人を比較すると、年間にかかる医療費に17万円の差が生じていました。
この状態が10年20年と続いていくと、生涯にかかる医療費の差も大きく開いていくことが予想できますよね。もちろん、残存歯数がすべての要因とはいえませんが、生涯医療費と強い因果関係があることは容易に想像できます。
そして、補綴物に優る補綴物はないのです。
入れ歯などの補綴物を使用している方なら実感していることかと思いますが、天然の歯というのは、本当に素晴らしい組織です。食べ物を効率的に噛み砕いたり、すり潰したりできる点は、どんなに優れた補綴物よりもまさっています。それだけに、胃や腸などの消化管へ与える影響も大きく変わってくるものなのです。つまり、食べ物をしっかり咀嚼した上で飲み込むことから、消化管への負担を軽減することにつながります。
やわらかいものしか食べられなくなることの弊害もあります。
歯の本数が少なくなると、硬いものを上手く咀嚼できず、やわらかいものばかり好んで食べるようになります。すると、食が細くなり、全身の免疫力が低下し、風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなるのです。これもまた医療費がかさんでいく一つの原因といえます。
歯を残すためにできることはなんでしょうか。
やはり、残存歯を1本でも多く残すためには、毎日のオーラルケアをしっかり行うことが大切です。さらに、歯科の定期検診を受診して、虫歯や歯周病の予防に努めましょう。お口の中に少しでも気になる症状が現れたら、すぐにかかりつけ医に見てもらうことも大切です。
このように、残存歯数と生涯医療費には、それなりの因果関係が認められることから、1本でも多くの歯を残せるよう、努めることが大切です。そのためにも、ロコクリで定期健診をお忘れなく!

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